色、いろいろの七十二候

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清明の色

清明の虹
花とツバメ

画/柴田美佳

清明

(せいめい)

4/4 ~ 4/18
万物が清く、明るく、美しくなる時期を意味します。様々な花が咲き、お花見シーズンの到来を実感できます。

こよみの色

みきいろ
幹色

樹の幹の色からうまれた色で、くすんだ赤みの黄色。織色の色名。4月の誕生色。春の小枝のしなやかな色から、「花舞小枝はなまいこえだ」の名も。
  • 玄鳥至(つばめきたる)

    4/4 ~ 4/8
    ツバメ

    つばめが南からやってくる頃です。時速50~200km、飛びながら空中にいる小昆虫を食べます。空中には人間の想像以上に小昆虫が飛び交っていますが、秋になると極端に少なくなります。だからつばめは南方へと飛び立って行くのです。

    こよみの色

    (さくら)

    桜の花弁にイメージされる赤みを含んだ淡い紅色のこと。ごく薄いピンク色。紅染べにぞめの中で、もっとも淡い色。ほんのり酔った女性の顔や皮膚が赤みをおびた様子にも使われることがあります。
    この色名は平安時代より一般化していますが、初出は『古今和歌集』の「桜色に衣は深く染めて着む 花の散りなむ後の形見に」です。ただし、もともとは色名のことではなく「桜の色に」と言うべきところを省略して表記したものと言われています。

    蕗
    季節の一皿
    色鮮やか、蕗煮

  • 鴻雁北(こうがんかえる)

    4/9 ~ 4/13
    雁の群れ

    雁は、<清明>の次候に北に帰っていきます。雁が去り、つばめが訪れ、空の主役の交代です。雁の枕詞は「遠つ人」。どこからやって来るのか、それは北の方から、遠くからやってくる、という。この遥かなるイメージがいいですね。

    こよみの色


    浅緋(あさあけ)

    茜で薄く染めた緋色ひいろ(やや黄色みのある鮮やかな赤)のことで、わずかに黄みのある赤色。 大宝元年の服制では「直冠上四階深緋。 下四階浅緋」となっており、『延喜式えんぎしき』においては深緋こきあけ、浅緋と、上から3番目に高位だった色です。 一般に緋あるいは真緋あけといわれる色はこの浅緋を指しています。

    桜海老のかき揚げ
    季節の一皿
    桜の季節に、桜海老のかき揚げ

  • 虹始見
    (にじはじめてあらわる
    )

    4/14 ~ 4/18虹

    春になり雨の後に虹が出始める頃。「にじ」の漢字は、虫(=へび)+工(=つらぬく)=「虹」。空にかかる大蛇に見立ててできた文字で、だから虫偏です。中国語では虹を蛇や竜の一種と見なす風習が多く、龍虹という地名もあります。

    こよみの色


    桃花(ももはな)

    桃の花のような淡いピンク色のこと。桜色より赤みが強い。江戸時代に女性の肌着や裏地によく使われました。古代では桃という字は「つき」と読まれており、『日本書紀』にも「桃染布つきそめぬの」とあり、万葉の時代から用いられていました。

    若竹煮
    季節の一皿
    1分・1秒が美味しさを決める、若竹煮