色、いろいろの七十二候

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処暑の色

処暑
猫じゃらし

画/柴田美佳

処暑

(しょしょ)

8/23 ~ 9/6
暑さが落ち着くという意味。日中はまだ暑い日が続きますが、朝夕は少しずつ涼しくなってくる時季。また、台風が日本列島を襲来し始める頃でもあります。

こよみの色

かんぞういろ
萱草色

夏にユリのような花を一日だけ咲かせる萱草。その花のごとく、黄みの強い橙色。萱草の別名は忘れ草といい、平安時代は忌事に用いる凶色であった。
  • 綿柎開(わたのはなしべひらく)

    8/23 ~ 8/27
    綿花

    太陽黄経が150度のときを、暑さが止むという意味から<処暑>と言います。綿を包む萼(柎)が開き始め、果実は晩秋に向けて成熟、やがて白綿を付けた種子となります。この頃は二百十日とも呼ばれ台風襲来の特異日とされます。

    こよみの色


    紺碧(こんぺきいろ
    )

    真夏の日差しの強い青空のような深く濃い青色のこと。紺碧は海外ではアジュール(AZURE)と呼ばれ、宝石のラピスラズリに由来する色。この色が日本に伝わった際に『ラピスラズリ=紺色の碧=紺碧』と和訳してできた色名だと言われている。

    アワビ
    季節の一皿
    産卵期のアワビは肝も充実

  • 天地始粛
    (てんちはじめてさむし)

    8/28 ~ 9/1
    夕焼け

    早暁に起き出して家の外にでると、たしかに秋がそこまで来ていることが実感されます。「天地始めて寒し」とは、よく言ったものです。そうはいっても日中は夏の暑さそのもの。「暑さ寒さも彼岸まで」─まだまだ暑い日々が続きそうです。

    こよみの色


    瑠璃(るり
    )

    こい紫みの青。瑠璃は仏教でいう七宝の一つ。宝石の英名はラピスラズリで、色名はウルトラマリンブルー。また瑠璃はガラスを意味する言葉でもある。ラピスラズリの色を意味する伝統色には他に「群青色 (ぐんじょういろ)」などもある。

    スルメイカ
    季節の一皿
    スルメイカの一夜干し

  • 禾乃登(こくものすなわちみのる)

    9/2 ~ 9/6
    稲穂

    日増しに稲穂の先が重くなり、垂れ、色づき始めると“あゝ、秋が来たんだなぁ”と。「禾乃登」はそんな野の風景を呼び起こします。刈り取った稲穂の束は稲架木(ハサギ)に架け渡されます。かつて、田園風景によく見られた景色です。

    こよみの色


    黄丹(おうに/おうたん)

    くちなしの下染めに紅花を上掛けして染め重ねられたあざやかな赤みの橙色。日本の皇太子の袍に用いられる黄赤色。昇る朝日の色を写したとされる。皇太子の位色であることから、他人は着用できない禁色とされた。

    胡麻豆腐
    季節の一皿
    国産胡麻(旬)と
    吉野葛で胡麻豆腐