色、いろいろの七十二候

105

寒露の色

夜露と猫じゃらし
落ち葉

画/柴田美佳

寒露

(かんろ)

10/8 ~ 10/22
冷たい露が結び始める頃。秋の長雨も終わり、日に日に気温は低下していきます。紅葉が始まり、越冬のため雁などの冬鳥が飛来するなど、秋の深まりを感じられる時季です。

こよみの色

 
コスモス色

秋桜の字が当てられ、花弁は紫がかったピンク。明治20年頃渡来したといわれる。
  • 鴻雁来(こうがんきたる)

    10/8 ~ 10/12
    雁

    「がん」とも「かり」ともいう雁は、10月始め頃北方からやってきて、翌春3月まで留まります。雁の枕詞は「遠つ人」。どこからやって来るのか、北の方から遠くからやってくる、というのです。 雁は、この遙かなイメージがいいですね。

    こよみの色


    江戸紫(えどむらさき
    )

    濃い青みを帯びた紫。江戸時代に武蔵野に自生するムラサキ科ムラサキソウで染められたことから名付いた。江戸を代表する染め色。京紫は赤みが強く、江戸紫は青みが強い。歌舞伎の人気演目『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』で、主人公の助六が巻く鉢巻きの色が代表的。

    イチジク
    季節の一皿
    イチジク(旬)の赤ワイン(新酒解禁)煮

  • 菊花開
    (きくのはなひらく)

    10/13 ~ 10/17
    菊

    菊は日本の秋を象徴する花で、後鳥羽上皇が自らの印として愛用したことが慣例となり天皇家の家紋となりました。江戸時代は葵紋とは対照的に自由に使用され、一般庶民に広く愛されました。栽培熱も高く多数の品種が生まれました。

    こよみの色


    二藍(ふたあい
    )

    藍に紅花を染め重ねた明るく渋い青紫色。もともと紅のことを『紅藍(くれない)』と言い、紅藍と藍の二色の藍で染めたという意味から名付いた。若年ほど藍を淡く、壮年ほど紅を淡くし、二藍は使用者の年齢によって各種存在した。『源氏物語』で光源氏が息子の夕霧に「紅みの強い二藍では軽く見られる」というシーンもある。

    新米
    季節の一皿
    新米を味わう

  • 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

    10/18 ~ 10/22
    キリギリス

    キリギリスは別名「機織虫」といい、“ギーッ”と鳴いて、一息ついて、“チョン”と鳴きます。古くから日本人は観賞用に飼育し、江戸時代には竹製の「ギスかご」に入れて販売。そのかごを縁側や店先に吊るし、暮らしを愉しみました。

    こよみの色


    葡萄(えび)

    山葡萄の実のような渋い紅色。「えび」は山葡萄の古名。葡萄葛 (えびかずら)のことを指す。『海老色 (えびいろ)』と区別するように「ぶどういろ」と呼ばれるようになったのは江戸中期頃から。

    焼きサバ寿司
    季節の一皿
    焼きさばずし