色、いろいろの七十二候

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立冬の色

立冬
冬の池

画/柴田美佳

立冬

(りっとう)

11/7 ~ 11/21
冬立つ頃。秋分と冬至のちょうど中間にあたり、暦の上では立冬から冬に入ります。まだまだ秋の様子ですが、時折冬の気配を感じられます。北国では初雪が降り、紅葉地域は全国へ広がっていきます。

こよみの色

きはだいろ
黄蘗色

ミカン科のキハダの樹皮で染めた、鮮やかな黄色。その歴史は奈良時代に遡る色。
  • 山茶始開(つばきはじめてひらく)

    11/7 ~ 11/11
    サザンカ

    ひらがなで「つばき」と表記されますが、「山茶花(サザンカ)」をいいます。椿の花期は、12~4月。落花は首から落ち、芳香はありません。一方、山茶花の花期は、10~12月。花を一枚一枚散らせ、葉は鋸歯で、独特の匂いをもちます。

    こよみの色


    鬱金(うこん
    )

    ウコンの根で染めた少し赤みがかった黄色。 江戸前期頃には『緋色(あけいろ)』に次いで(つむぎ)や着物の地色として人気があった。鬱金という漢字が「金が盛んに増える」という意味に通じることから、縁起が良いとされ財布などの染色として好まれた。

    カキフライ
    季節の一皿
    牡蠣フライを美味しく揚げる

  • 地始凍
    (ちはじめてこおる)

    11/12 ~ 11/16
    霜柱

    「凍る」は水以外のもの、「氷る」は水が氷になることをいいます。凍に比べて氷の文字は「崩」(ばさりとくずれる)に通じ、言語的には同系なのだとか。「月氷る」「露氷る」「影氷る」等が、どれも一過性の氷なのに対し、例えば「凍湖」は堅いイメージがつきまといます。

    こよみの色


    (わら
    )

    乾燥させた稲わらのやさしいくすんだ黄色。似た色に英名のストローイエローから明治以降に訳された麦藁色がある。

    ウサギとりんご
    季節の一皿
    リンゴ

  • 金盞香(きんせんかさく)

    11/17 ~ 11/21
    キンセンカ

    「金盞」とは黄金の杯のことで「水仙」の異名、「さく(咲く)」は、水仙の香りを表しています。水仙の地下にある鱗茎に花の芽ができるのは7月頃で、夏の暑い時期に花芽が発達し、冬の低温を経て開花に向かいます。花言葉は「神秘」。

    こよみの色


    黄土(おうど)

    茶色がかった黄色。帯黄の土を精製してできた顔料。人類最古の顔料の一つ。絵の具や壁の塗装などに用いられてきて、英名はイエローオーカーとして馴染み深い。奈良時代の『正倉院文書』にも壁色として記されている。

    茶碗蒸し
    季節の一皿
    茶碗蒸し(ぎんなん入り)