色、いろいろの七十二候

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冬至の色

富士山と日の出
渡り鳥

画/柴田美佳

冬至

(とうじ)

12/21 ~ 1/4
冬気が極まるという意味。一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日で、この二十四節気の冬至が始まる日を境に日脚(ひあし)が伸びることから、古くはこの日が年の始点と考えられていました。寒さはまだ増していきます。

こよみの色

かわらけいろ
土器色

江戸時代の色名。厄除けの願いを込め皿を投げる「かわらけ投げ」は伝統の遊び。
  • 乃東生(なつかくれくさしょうず)

    12/21 ~ 12/25
    靫草

    「死に一番近い日」と言われた、<冬至>。「柚子湯」は、その厄を祓うため、身体を温める慣わしとして、「とうじ」にかけ「湯治」から生まれました。また、野菜の少ない季節として、南瓜や小豆粥を食べるよう習慣づけられました。

    こよみの色


    中紫(なかむらさき
    )

    深紫(こきむらさき)浅紫(あさむらさき)の中間の紫色のこと。半色(はしたいろ)の別名。平安時代は「位色」という規定があり、深紫深紅のような濃い色は高貴な身分にしか使用を許されない禁色(きんじき)だった。しかし浅紫などの薄い色や中間に位置する色は許色(ゆるしいろ)と呼ばれ使用が認められ、もともとはどんな色とも呼べない中途半端な色の意味でしたが、人気が集まったため色名として定着していった。

    かぼちゃの煮物
    季節の一皿
    南瓜の煮物

  • 麋角解(おおしかつのおつる)

    12/26 ~ 12/30
    鹿とカラス

    麋角(びかく)とは「なれしか」の角。なれしかとは「大鹿」のことで、トナカイの一種です。鹿の角は、4月頃に生え出し9月頃に硬い鋭い角が完成。翌年の早春に落ち、こうして毎年生え変わります。角の表面の溝は血管の跡です。

    こよみの色


    鳩羽紫(はとばねずみ
    )

    鳩の羽のような灰みがかった薄い青紫色の中で、紫みの強い鳩羽色のこと。土鳩の羽毛の色からきた色名で、明治から大正にかけて流行した。

    年越し蕎麦
    季節の一皿
    年越し蕎麦

  • 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)

    12/31 ~ 1/4
    雪と麦

    厳しい候が続きましたが、ここで明転、新たな年を迎え「雪の下から麦いずる」とは何とお芽出度い。日本では弥生時代から長い栽培の歴史を持つ麦は、大半が秋に芽生え、初夏に顔を出す秋蒔き。現在、圧倒的に輸入ものが占めています。

    こよみの色


    濃縹(こきはなだ)

    濃いはなだ色。深縹とも言う。藍染(あいぞめ)の中で最も濃く深い色。平安時代から鎌倉時代にかけて勇ましい色合いから男物として流行した。また平安中期より『紺』とも呼ばれた。
    平安時代中期に編集された、宮中の格式を記した法典『延喜式えんぎしき』の中に縹色を4段階に濃いものから薄いものへ深縹(紺、ふかきはなだ、こきはなだ)中縹(なかのはなだ、なかはなだ)次縹(つぎのはなだ、つぐはなだ)浅縹(あさきはなだ、あさはなだ)に分けたものが示されている。

    雑煮とおせち
    季節の一皿
    お雑煮・おせち料理