色、いろいろの七十二候

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小寒の色

雪景色
ナンテン

画/柴田美佳

小寒

(しょうかん)

1/5 ~ 1/19
小寒から「寒中」と呼ばれる期間に入り、寒さがもっとも厳しい時季となります。寒中見舞いはこの節気から大寒の終わりまでに送る習わしとなっています。

こよみの色

うらはいろ
裏葉色

木の葉や草の葉裏のような渋くくすんだ薄緑色。繊細な感受性が生んだ名。
しめ飾りの裏白の意は「夫婦白髪まで共に」への願い。
  • 芹乃栄(せりすなわちさかう)

    1/5 ~ 1/9
    芹

    <小寒>とは、寒気がまだ最大ではないという意味ですが、「小寒の氷、大寒に解く」という故事があるように、実際には寒さが厳しい頃です。「せり」は七種粥の具の一つ。万病を除くとされることから、正月7日に食べる風習があります。

    こよみの色


    (はなだ
    )

    古くから知られた藍染めの色名で、藍色よりも薄く浅葱色あさぎいろよりも濃い色のことです。古くははなだ色、平安時代は縹色、江戸時代は花色と色名を変えて伝わってきました。『日本書紀』には既に『濃縹こきはなだ』、『浅縹あさはなだ』の服色名が見られます。平安時代中期に編集された、宮中の格式を記した法典『延喜式えんぎしき』の中に縹色を4段階に濃いものから薄いものへ深縹(紺、ふかきはなだ、こきはなだ)中縹(なかのはなだ、なかはなだ)次縹(つぎのはなだ、つぐはなだ)浅縹(あさきはなだ、あさはなだ)に分けたものが示されている。

    七草粥
    季節の一皿
    七草粥

  • 水泉動(しみずあたたかをふくむ)

    1/10 ~ 1/14
    川と雪

    「水泉」とは、湧きいでる泉。季節は動いていて、地中では凍った泉が融けて動き始めました。七十二候の面白さとは、冬枯れの凍った土も、生命の躍動を感じるものがなくても、土の下では春が用意されている、その先読みにあり!

    こよみの色


    新橋(しんばし
    )

    明治中期に欧米から化学染料が輸入され、後期から東京の新橋芸者の間でハイカラな色として大流行した明るい緑がかった浅鮮やかな青色のこと。
    当時は新橋が実業界や政治家が訪れる振興の花柳界であり、そこの芸者衆に愛好された色ということでこう呼ばれました。芸者衆の置屋が金春こんぱる通り(銀座八丁目あたり)にあったことから、別名「金春色」とも呼ばれました。
    それまでの植物染料では発色が不可能だった鮮やかなブルーが、人々の目に新鮮に映りハイカラな色として人々の生活に潤いをもたらしました。

    お汁粉
    季節の一皿
    小豆を煮て、お汁粉をいただく

  • 雉始雊(きじはじめてなく)

    1/15 ~ 1/19
    雉子

    雄のキジが鳴き始める時節となりました。繁殖期の雄は“ケッケーン”と啼いた後、“ドドドドッ”と羽を打ち付けるほろ打ちを繰り返し縄張りを宣言。自身を大きく見せ、遠くの雌達にアピールします。飛ぶよりも歩く(走る)方が得意。

    こよみの色


    中縹(なかはなだ)

    平安時代中期に編集された、宮中の格式を記した法典『延喜式えんぎしき』の中に縹色についての記述がある。そこでは縹色を4段階に、濃いものから薄いものへ深縹(紺、ふかきはなだ、こきはなだ)中縹(なかのはなだ、なかはなだ)次縹(つぎのはなだ、つぐはなだ)浅縹(あさきはなだ、あさはなだ)に分けたものが示されている。深縹は黒味を帯びるほど濃く染め上げた藍染である。ふつう縹色といわれるものは、これらのうち中縹に該当する。

    ホタテの貝焼き
    季節の一皿
    活ホタテの貝焼き