森里海の色
柿木村の一輪挿し「シロヤマブキ」
冬至も間近のこの時期は朝が明けるのが遅く、ベッドから起き上がるのが億劫になる。
起きしなに思わずヨイショと声が漏れたりする。
朝散歩も体が冷え込んでしまうのでつい重装備になって足取りも軽やかさが失せてしまうのだ。
吐く息は白く眼鏡を曇らせ、スニーカーの足音だけが森閑とした野辺に響く。
初夏に白い可憐な花を咲かせたシロヤマブキが黄葉し黒真珠のような実を付けた。
黄色と黒のコントラストがモダンでもある。
黒真珠の似合うとはどんな人なんだろう。
此れまで読んだ本に登場する女性のあれやこれやを思い巡らせてみたりした。