住まいのグラフィティ
Vol.14 緩斜面の家
リオタデザイン
敷地は東に向かってゆるやかに傾斜し、傾斜の先には防風林と畑がどこまでも広がっていました。この土地の傾斜を活かし、抜けのあるこの景色を一望する家というのが設計当初からのテーマでした。
ゆったりとしたリビングには3寸勾配の大屋根が架けられています。おおらかな景色と呼応するように、その架構は30mmのLVLとFBをサンドイッチさせた木質ハイブリッド梁構造により、3間(5.4m)ものスパンを大胆かつ軽やかに架け渡しています。
一部をスキップさせた床や廊下を隔てる家具は、地形的な起伏を内部にも取り込み、立体的な視野と広がりそして奥行きをつくり出しています。
関本竜太
設計 関本竜太|リオタデザイン
施工 藤建設工房
写真 新澤一平