やっぱりいたよ!節気たち
日本の四季は、春夏秋冬です。変わることなく、この順番です。「今年は、夏が終わって春が来ました。」なんて、聞いたことがありません。そしたらね。見つけたんです。ちゃーんとお仕事している24人の「節気」のみなさまを。季節の変わり目を知らせる節気たち。昔から伝わるこよみ「二十四節気」をもとにした、絵本のような物語です。
Vol.7 冬至
一年で最も日が短くなるころ、とお・じいさんがやってきます。
太陽が沈んで夜になると、お風呂を沸かし湯船いっぱいに柚子を浮かべ、じいさん柚子湯に浸かります。これがじいさんの仕事です。彼が言うには、こうやって、弱まった太陽が元気になるよう人間たちのために願っているんだそうです。このじいさんを見ているかぎり、けっこう気楽なお願いの仕方だと思いますけどね。でも、じいさんが幸せそうでよかった。