住まいのグラフィティ
Vol.17 猫と暮らす四季の家
大和建設
「自然と趣味を愉しめる暮らしに憧れています」
そう話していた施主のSさんは、夫婦と愛猫2匹との「終の棲家」として時とともに趣が増すような住まいを希望されていました。
敷地は山際のやや高台にあったため、その眺望や四季の移ろいも住まいの一部として感じられるようにとプランしました。
前面道路いっぱいにあった石垣も半分ほどに積み変え、ゆるやかなカーブが印象的なスロープへと変更。車を降りて玄関までの間、季節の木々に囲まれながら歩く、そんな日常の何気ない時間も大切にしました。
また、過度の冷暖房や最新設備は好きではないけど、できるだけ快適な住空間をという希望も持たれていました。びおソーラーを設置することで、湿気や底冷え感が課題の山間地域での暮らしでも、「ほんのり暖かい」空間が実現しました。
暮らしはまだまだ始まったばかりです。これから無垢材のエイジングが進み庭の緑が増し、畑に季節の旬が実り、一生終わることの無い趣味として愉しんでいただけますように。
堀田雅則
設計・施工 大和建設
写真 上田明