やっぱりいたよ!節気たち

日本の四季は、春夏秋冬です。変わることなく、この順番です。「今年は、夏が終わって春が来ました。」なんて、聞いたことがありません。そしたらね。見つけたんです。ちゃーんとお仕事している24人の「節気」のみなさまを。季節の変わり目を知らせる節気たち。昔から伝わるこよみ「二十四節気」をもとにした、絵本のような物語です。

Vol.12  啓蟄

啓蟄

土の中で冬ごもりをしていた虫たちが、太陽の下に顔を出し始めるころ、けいち・つーちゃんがやってきます。
外が暖かくなってきていることを、土の中で眠っているみんなに早く教えたいつーちゃん。さっそく起こしにいきますよ。「外はもう暖かいよー! 起きて一緒に遊ぼうー!!」と、大きな声で突然起こされる虫たちは、ちょっとびっくり! でもね、外にでたらつーちゃんがあまりに嬉しそうにしていたので、つられて笑顔になってみんなでわいわい。

著者について

山口里美

山口里美やまぐち・さとみ
アーティスト
1979年 愛知県生まれ。東京デザイナー学院名古屋校卒業。これまでに東京や名古屋で個展を開き、汐留のアートイベントやさまざまな展示会に参加。子どもの頃から、海と田畑の側で過ごし、堤防に上がっては広い景色を感じ、海で波の音を聞き、畑で沢山の野菜が育つのを見ていた。今でも田植えの時期になると、田んぼに水が張っているのを見て嬉しくなる。物の直線と曲線は、力強いのが好み。

連載について

里美さんが描くキャラクターは、どれも個性的。二十四節気をテーマにした絵本のような物語を描いてみませんか?そんな無茶ぶりに素敵なイラストを寄せてくれました。15日に一度、可愛い絵がお目見えします。ふふふと思わず笑みがこぼれてしまうような愛くるしいキャラクターたち。次はどんな子に会えるかな?と毎回楽しみです。