我輩は歌丸である。
第9回
ぼくの何が魅力だっていうわけ?
ぼくら猫は自分が可愛いって事はわかってるけど、どこがどう魅力的なのか具体的に知りたいわけ! みんな猫の虜じゃない? それには理由があると思うの。
だからまずは、身近な飼い主に聞いてみたらさ。何だか良く分からない答えが返ってきたのよ。なんか全然嬉しくないのよ。
爆笑問題の田中裕二さんが「猫対人間で戦争になったら猫側につく!」と言い放った事がありました。その真剣さに大笑いしたものの、愛猫家は私も猫側につくかもと思ってしまうのではないでしょうか。
愛猫家は猫のどこに強く惹かれ、どこに一番萌えるのでしょうか。今回は私が惹かれる猫の特徴のお話です。
まずは、悪気があって悪さをする事です。歌丸は私の注意に「うにゃぁっ!」と言い返した挙げ句、こちらをじっと見ながら悪さを続けます。本能には逆らえないのだと思っていましたが、怒られる事を百も承知でやっています。良い度胸しているという点で凄く好きです。
次に私の好きな3大部位をご紹介します。
1つ目は前歯。とっても小さくて愛くるしい。何の役に立つんだよ! と言いながら鼻をへし上げて眺めます。ものすごい嫌がります。
2つ目は瞬膜1。白い膜がちょっこし出た時の顔がすごく好きです。可愛さが増す気がします。瞬膜は人間にはないので羨ましい!
3つ目はふぐり! 人間の都合で去勢される猫が多く、見る機会は希です。この世で一番可愛い球体です。この形状を保つ去勢手術を成功させる獣医が現れる事を祈っています。
そして私が思う一番の魅力は柔らかい事! 猫はとにかく柔らかい。ずーっと触っていたい。猫の美しくしなやかな姿も柔らかさ故の事。犬と猫の決定的な違いは柔らかさです。抱っこをした時にだらーっとフィットするあの感覚を愛犬家は知らないのです。なんてもったいないのでしょう!
極論、猫が固かったら好きじゃないかも! なんて言ったら田中裕二率いる猫軍団に襲われそうです。逃げながら次回のお話を考えないと! それはまた別のお話。