F・LL・ライトに学ぶ
ヴィンテージな家づくり
第17回
招き屋根のユーソニアンハウス
Alsop邸(1948)
敷地は緩やかな丘陵で、レンガ造の壁に切り妻のアスファルトシングル葺の勾配屋根がかかっています。陸屋根のカーポートが大きく突き出し、住まい手をしっかり迎え入れてくれる雰囲気があります。
リビングの東側。大きな開口部に挟まれたレンガの壁は暖炉。外に出る階段が設けられています。
玄関の天井高は低く抑えられ、リビングは三段下がって天井の高さが強調されています。
玄関から伸びる寝室ウイング。レンガと板の壁、白い天井、光量が抑えられどっしりとした落ち着きのある雰囲気を醸し出します。
ダイニングコーナー。裏側がキッチンです。居間の天井はかなり高く広い開口部に向かって下がってゆきます。自然に窓に近寄って谷を見下ろしたくなります。
大きなリビングは北向き。大きな屋根に守られながら3方が開放され林の中で安心して過ごせる落ち着きのあるスペースです。