ちいきのたより

Vol.86  韮山の江川家住宅に行ってきました
静岡県富士市 マクス

本日より季節は、春分の初候で【雀始巣:すずめはじめてすくう】。
雀が巣を作り始める頃。春を肌で感じられるようになってきました。

伊豆の国市の現場見学に行った際に、近くにある重要文化財「江川家住宅」を観に行きました。
民家として初めて重要文化財に指定されたのが、こちらの江川家なのだそうです。

36代目当主である江川太郎左衛門英龍ひでたつは、伊豆の国市の世界遺産、韮山反射炉の建造にも携わった人物です。

今回は時間の都合で江川家のみの見学でしたが、韮山反射炉も江川家のすぐ近くにあるので、一緒に見学するとより楽しめるかもしれません。

おもての門をくぐり、
韮山の江川家住宅の門見えてきた大きな建物。
こちらが主屋です。↓↓
篤姫は仁の撮影もされた江戸川家住宅外観江川家住宅の主屋
なんと主屋だけで552㎡もあるそうです。

中に入ると、広い土間空間が広がっていました。
江川家住宅の広い土間
まず、上を見上げてびっくり。
格子状に組まれた小屋組みは圧巻です。整然としていて美しかったです。
屋根裏の小屋組
真下からのアングルで撮ってみました。↓↓
格子状の小屋組
この奥行き感伝わるでしょうか…

高さはなんと12メートルもあるそうですよ。

当時使われていた釜戸もそのまま残されています。↓↓
こちらでパンを焼いていたそうです。

パンも焼いた釜戸

先程もご紹介した、36代目当主の江川太郎左衛門英龍さん
実はパンを日本中に広めた、「パン祖」としても知られています。

この時代のパンは、いわゆる現代のパンのようなふわふわしたものではなく、戦時の携帯食として用いられたかたいパンだったようです。


次に目に入った「生き柱」なるもの↓↓

生き柱

こちらはその名の通り、生きている木をそのまま柱として利用したと言われているそうです。歴史を感じます。


主屋以外にも、外には蔵も残されていて、当時の道具やなどが展示されていました。
伊豆の国市江戸川家住宅
NHKドラマ「篤姫」や、TBSドラマ「JIN−仁−」のロケ地としても使われている江川家。

歴史に興味のある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

井出祭子
ちいきの記者
井出祭子いで・さいこ
富士市の工務店の設計女子。と言いつつインスタ、広報、時には作業着を着て現場仕事も…?!と、日々いろいろな仕事をしています。スポーツ全般、観るのもやるのも好きです(特に野球)。アメリカに行って、大谷選手の試合を観戦することと、フランク・ロイド・ライトの落水荘を見ることが当面の目標です。

 

株式会社マクス
(株)マクスまくす
静岡県富士市大淵3256-2
TEL:0545-36-2882
URL:http://www.macs-inc.co.jp
静岡県富士市の工務店のマクスです。丈夫で長持ち、そしてあたたかくて気持ちのいい、自然素材の木の家をつくっています。住む人がずっと「安全に、健康に、楽しく」暮らせる家づくりを目指しています。これからも、地域に密着した家づくりを大切にし、地元の方々から信頼される存在であり続けたいと思っています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお