我輩は歌丸である。
第65回
僕はクールな関係が好きなのよ
あんなに寒かったのに春の訪れを感じる日が増えましたね。少し遅いのですがお雛様と歌丸の写真をお届けします。
この立派な段飾りはかなり古いもので、お隣さんから譲り受けたものです。
歌丸はお雛様を眺めるでもなく、赤い布で覆われた段飾りの裏側に侵入し、テンションマックスになって飛び出してくるという遊びをしています。
なぜテンションが上がるのか知ったこっちゃないのですが、急に飛び出してくるので迷惑です。
今回のお話は愛猫との関係についてです。
皆さんの愛猫は足にスリスリしてきますか?フミフミはしますか?
お膝で寝てるから動けなくて困っちゃった事がありますか?
夜は一緒に寝ていますか?
猫を飼う醍醐味とも言えるこれらの行為を悲しいかな歌丸はほとんどしません。
仔猫の頃、抱っこして欲しい時はジャンプをして私の胸に飛び込んできました。しかし大人になり体が重くなったのか一切しなくなりました。
ご飯をねだるスリスリもせず、メシくれ!と鳴き続けるだけです。フミフミもお膝にのる事も、一緒に寝る事も!年に2、3回してくれたら良い方です。
私の連載を長年読んでくださっている皆様は意外に思うかもしれません。
仲良くベタベタしている印象もあったかと思います。私達の関係はいたってクールです。
思い返してみると歴代の愛猫達にもさほど甘えられた経験がありません。
しかし1匹だけ甘えん坊がいました。
リスという子で彼は四六時中私につきまとっていました。可愛かったなぁ。
何よ!そのリスって奴!人間にチヤホヤして猫の風上にも置けない奴ね!
猫ってね。孤高な生き物なのよ!
そうだね。歌丸の言う通りだね。
でもね。私の肩に担がれてお外を見るのが大好きなの知ってるのよ。その時ゴロゴロいってるのも知ってるのよ。
歳老いた歌丸が急に甘えん坊になるかもしれません。その時は報告しますね。それはまた別のお話。