我輩は歌丸である。
第66回
そのパッケージ
たぶん僕がモデルじゃない?
今年は桜の開花が早かったですね。皆さんはお花見に行きましたか?歌丸は基本脱走以外、外出禁止なのでお花見には行けません。
ですがラッキーな事に、桜のお手入れをしている所を偶然通りかかった母が、つぼみの沢山ついた枝を持って帰ってきました。
満開になったので歌丸に桜を見せてあげると「お花見にはちゅーるだろうが!ちゅーる持ってこい!」と一喝されてしまいました。
速やかにちゅーるを用意し、差し出した瞬間!眼球の中央にあるはずの黒目が少しづつ外側へ移動していきます。
焦点はどこにも合わず、一心不乱にチュールをむさぼるその姿は完全に中毒者の顔です。綺麗に咲き誇った桜なんて1ミリも見ていません。人間も猫も一緒で、結局花より団子なのですね。
お話は変わります。
道端やいろいろな媒体で自分の愛猫と似た柄の猫を見ると嬉しくなりますよね。そしてうちの子の方がやっぱり可愛いなとほくそ笑んだりしませんか?
ハチワレ柄は商品キャラクターや絵本、映画などたくさんの分野に登場します。
特に商品キャラクターの起用率は高いと思います。それがゆえにコーヒー、猫餌、パンまで買っちゃったりするのです。
ハチワレはシンプルなモノトーン柄なのでどんなデザインにも馴染みやすいのでしょうか?
世界中の猫で一番多い柄がハチワレなのでしょうか?
それとも私の脳が無意識に、この世に転がるハチワレだけをピックアップしているのでしょうか?
今まで興味のなかった事にはまると、世の中には前からずっとあるのに、その存在や関連するものが、急に輝いて見えるといいますからね。
私は「こねこのぴっち」から命名した先代猫ぴっちを飼った事によって、ハチワレを見つけ出す能力が高くなったのかもしれません。
僕らハチワレは古から芸術家やデザイナー達のミューズ的な存在なのよ!
歌丸っていつも話を大袈裟にするよね。
そんな事ないのよ!事実を言っているのよ!
ここ最近また歌丸が色々やらかしています。それはまた別のお話。
※1 : 1954年からのベストセラー絵本「こねこのぴっち」 作・絵:ハンス・フィッシャー