二十四節気の色と食卓
第3回
啓蟄の色
画/柴田美佳
啓蟄
3/5 ~ 3/19
少しずつ暖かくなり、冬眠をしていた虫が穴から地上へ這い出してくるという意味です。また、草木が芽吹く頃でもあり、春の到来を感じられます。
こよみの色
ねこやなぎいろ
猫柳色
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蟄虫啓戸
3/5 ~ 3/9
土の中で冬眠していた昆虫たちが、戸(穴)を啓(ひら)いて出てくる──<啓蟄>を迎えると、山々や野原に沈丁花や木蓮、スミレやレンゲの花が咲き始め、虫たちとの合従連衡が始まります。そうして春の気配が一気に高まるのです。こよみの色
若緑色
季節の一皿
よもぎ餅 -
桃始笑
3/10 ~ 3/14
日本語の「もも」は、多くの実をつけることから「百(もも)」などの諸説があります。中国では長寿を示す吉祥図案で、邪気を祓う力があると考えられました。春の季語に「山笑う」がありますが、笑顔は、やわらかな春の代名詞です。こよみの色
若葉色
季節の一皿
菜の花と角麩の辛子和え -
菜虫化蝶
3/15 ~ 3/19
青虫が蝶になる季節となりました。「菜虫」は、ダイコンやカブラを食べる昆虫の総称で、特にモンシロチョウの幼虫を指します。黄色い菜の花が咲き、その上を白いモンシロチョウがひらひらと舞い始めると、まさに春本番の到来です。こよみの色
青磁色
季節の一皿
新たまねぎのオニオンスープ