びおの珠玉記事

164

お茶いろいろ

※リニューアルする前の住まいマガジンびおから珠玉記事を再掲載しました。
(2009年04月20日の過去記事より再掲載)

なつかしい土瓶と急須でお茶を

こころを解し、からだを保つ
身近すぎる存在に、あらためて深い感謝を

お茶は、今から約1200年前、中国から初めて日本に伝わりました。鎌倉時代に入り栄西禅師は『喫茶養生記』の中で、「お茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」と記し、早くも抗酸化作用(カテキン)の効能を指摘しました。お茶はその他、疲労回復(カフェイン)、リラックス作用(テアニン)があるなど、こころとからだを陰で支え続ける、私たちの頼もしい友です。

おいしいお茶の入れ方(3人分)

ポイント1

お湯/中火で4〜5分、完全に沸騰させます。
カルキ臭が強い水は、5分以上沸騰を。

種類 湯温 茶葉の量 待ち時間 注ぎ方(共通)
煎茶 約85℃ 約8g 約20秒 多くの茶碗へ注ぐ場合は、少しずつ回し注ぐ。急須を振るように、一滴残さず注ぎきる。二煎目はすぐに抽出する。
玉露 約50℃ 約10g 約2分
ほうじ茶 約95℃ 約8g 約15秒

ポイント2

最適条件/お茶の種類によって異なります。

ポイント3

保存方法/開封後は、密封性の高い容器に移し替え1カ月を目安に。開封前は、冷蔵庫に保存を。

お茶の摘み採りと時期

5月前後 一番茶
立春から数えて88日目の日「八十八夜」の頃が新茶、つまり一番茶の摘みどき。萌える新芽には、冬に蓄えたテアニンとカフェインが多く詰まっている。

6月前後 二番茶
一番茶を摘んだあと、新たに吹いた芽でつくるお茶。この時期からうまみと苦みが減り、代わりに渋み成分が増えてゆく。

7月〜9月下旬
三番茶、四番茶
夏の光を受け、カテキンがたっぷりと蓄積された状態。渋みが強く、からだもシャッキリ活性化。

  煎茶 玉露 抹茶
煎茶
日本茶の定番。摘み取りの時期や産地、製法によって味や風味が違う。
玉露
お茶の最上級。新芽の摘み取り前に被覆を被せ、テアニンを凝縮させている。
抹茶
新芽を加工した、歴史深いお茶。良質なものほど甘みがある。
芽茶 茎茶 粉茶
芽茶
新芽の先端が使われたお茶。独特の苦みが利き、寿司のアガリに最適。
茎茶
新芽の茎を抽出したお茶。味わい爽やかで甘みも良い。棒茶とも呼ばれる。
粉茶
玉露や煎茶の製造工程で切れて細かくなったお茶。濃厚で食中食後に最適。
番茶 ほうじ茶 玄米茶
番茶
成長した芽を摘んでつくられたお茶。渋みが強く、からだもリフレッシュ。
ほうじ茶
番茶や茎茶を高温で炒ってつくったお茶。カフェイン少なめで飲みやすい。
玄米茶
番茶に炒った玄米をブレンドしたお茶。玄米特有の滋養成分も含まれる。