二十四節気の色と食卓

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冬至の色

富士山と日の出
渡り鳥

画/柴田美佳

冬至

(とうじ)

12/21 ~ 1/4
冬気が極まるという意味。一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日で、この二十四節気の冬至が始まる日を境に日脚(ひあし)が伸びることから、古くはこの日が年の始点と考えられていました。寒さはまだ増していきます。

こよみの色

かわらけいろ
土器色

  • 乃東生(なつかくれくさしょうず)

    12/21 ~ 12/25
    靫草

    「死に一番近い日」と言われた、<冬至>。「柚子湯」は、その厄を祓うため、身体を温める慣わしとして、「とうじ」にかけ「湯治」から生まれました。また、野菜の少ない季節として、南瓜や小豆粥を食べるよう習慣づけられました。

    こよみの色


    中紫(なかむらさき
    )

    かぼちゃの煮物
    季節の一皿
    南瓜の煮物

  • 麋角解(おおしかつのおつる)

    12/26 ~ 12/30
    鹿とカラス

    麋角(びかく)とは「なれしか」の角。なれしかとは「大鹿」のことで、トナカイの一種です。鹿の角は、4月頃に生え出し9月頃に硬い鋭い角が完成。翌年の早春に落ち、こうして毎年生え変わります。角の表面の溝は血管の跡です。

    こよみの色


    鳩羽紫(はとばねずみ
    )

    年越し蕎麦
    季節の一皿
    年越し蕎麦

  • 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)

    12/31 ~ 1/4
    雪と麦

    厳しい候が続きましたが、ここで明転、新たな年を迎え「雪の下から麦いずる」とは何とお芽出度い。日本では弥生時代から長い栽培の歴史を持つ麦は、大半が秋に芽生え、初夏に顔を出す秋蒔き。現在、圧倒的に輸入ものが占めています。

    こよみの色


    濃縹(こきはなだ)

    雑煮とおせち
    季節の一皿
    お雑煮・おせち料理