我輩は歌丸である。

94

ラッコもかわいいけど僕が一番でしょ

今回で旅行のお話は終わりです。3ヶ月に渡ってお送りしてきました。もう記憶も薄れているんじゃないの?とお思いでしょう。

安心してください!このお話、旅行から帰ってすぐ書いています。熱量は当時のままです。

旅行最終日

遂にこの日がやってきました!推しとは一体誰なのでしょう?

その正体は鳥羽水族館にいるラッコのメイちゃん・キラちゃんです!

子供の頃、テレビで見たラッコに会いたくて、何度も池袋サンシャイン水族館に連れて行ってもらいました。

大人になりラッコ熱は下がっていましたが、ある日見つけてしまったのです。

鳥羽水族館が24時間生配信しているYouTubeチャンネルを!

ショーを頑張っている姿、深夜だらしなく寝ている姿、狂った様に泳いでる姿。

暇さえあればストーキングをし続け、遂に会いに来てしまいました。

ラッコのメイちゃんと石原さん

ラッコのメイちゃんと人気飼育委員石原さん(鳥羽水族館)

目の前にいる推し達に大興奮していたら、例のアレが届きました。



朝:歌丸通信Vol.7

キャットタワーにスリスリ

キャットタワーに自分の匂いをつける歌丸


シッコ、ウッコ済の報告と、キャットタワーにスリスリしてる写真が届きました。

匂いを擦り付けタワーを自分のものにしようとしているのでしょうか?

楽しい時間は終わり、帰宅の途につきます。いよいよお迎えの時間です!

3日ぶりに会うんだから、喜んでくれるんだろうな。ミャーミャー鳴き叫ぶんだろうな。ギュッと抱きしめてあげよう!

ワクワクしながらお部屋に行くと、隠れながらこっちをじっと見ています。

隠れながらこっちをじっと見てる

3日ぶりの再会なのにつれない歌丸


落ち着いた様子で動く気ない歌丸

帰る気が無い歌丸


ドアを開けても無表情。終いには仏頂面で睨まれました。
スタッフさんを困らせ、渋々キャリーバッグに入って行きました。
迷惑そうな歌丸

仏頂面な歌丸


キャリーバッグに入らない

意地でも出ない歌丸


僕をホテルに閉じ込めて、貝を割るしか脳がないラッコに会いに行ってたのでしょう?猫が好きなんじゃないの?僕が一番じゃないの?

一番だよ!歌丸の事が宇宙一好きよ!

嫌だ。許さない。キャットタワー買ってよ!!!

私達が到着する数時間前になったらドアの前に座り動かなかった様です。
滞在期間中、ドアの前にいた事は一度もなかったので、スタッフさんが不思議がっていました。

3日間でサイキック猫と化した歌丸を抱きしめながら、寂しい思いをさせてごめんねと何度も伝えました。

家が一番

帰宅しリラックスする歌丸


歌丸のホテル滞在機を3ヶ月にも渡って書いてしまいました。来月は何を書こうかな。それはまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
https://www.instagram.com/tutti.cat/

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。