我輩は歌丸である。
第10回
生きているってことさ
猫に限らず人間も含め動物というものは日々ご飯を食べ排泄を繰り返す生き物です。
汚物が部屋のアイテムに付いてしまったら後の祭り。その瞬間に匂いや汚れとの戦いが始まるのです。
歌丸はウッコを執拗に隠したがります。朝起きたらトイレにTVのリモコンと一輪挿しとハンカチが並んでいた事があります。そこまでやっておいてウッコはむき出しのまま。この光景から何を読み取れというのでしょうか。
そして夏毛に生え変わるこの時期は、特にケロる率が上がります。ケポッケポッという音が聞こえた数秒後、確実にケロります。ケポっと聞こえた瞬間、新聞をサッと広げ惨事を回避出来る確立は0に近いです。
『僕吐くよー!今から吐いちゃうよー!』と宣言しているのにも関わらず対処出来ない悔しさを友人に愚痴った所、『私は手で受け止めるよ!』と素敵な笑顔で言い放ったのです。
衝撃を受けた私は早速実践しました。成功したのですがブヨブヨになったカリカリ(ドライフード)の感触は今思い出しても鳥肌が立つほどで。私には無理でした。最近はもう好きにしてくれというスタンスでいます。
でもご飯を食べ終った瞬間にケロった時は、『大丈夫?』と声をかけつつ、心の中では『もったいないなぁ。胃に入ったの一瞬じゃん。また食べればよくない?』と思っているのです。
今月は歌丸の恥部ばかり。汚いお話続きでごめんなさい。しかし猫を飼うとはそういう事です。
愛猫家の皆様それぞれの戦いを思うと目頭が熱くなります。あれ?なんか白黒の毛ムクジャラが吠えているようですが‥‥。
今回のお話何なのよ!ぼくの恥ずかしいお話ばかりじゃない!
ぼくは『 可愛いのプロ 』つまりアイドルなんだから、ウッコの仕方とかケロっちゃうのとか。そういうの秘密にして欲しいわけ!もう来月の連載からぼくが書く!それはまた別のお話にしなきゃいけないわけ?しないからねっ!おんなじ話にしてやるんだからっ!