ちいきのたより

Vol.25  日本一の巨樹・大クスと共に
鹿児島県鹿児島市 シンケン

カラ カラ カラ ・・・
風と共に境内に響く、クスノキ特有の葉擦れの音。
神楽鈴かぐらすずのようなおごそかな音色に、心がすーっと鎮まります。

鹿児島空港から南西へ、車で30分。
私は今 、日本一の巨樹「蒲生の大クス」のたもとに佇んでいます。
日本一の巨樹鹿児島県蒲生の大クス

樹齢は、なんと1,500年!

明治・江戸・・・戦国・・・平安と時代を遡り、古墳時代に誕生したと
言われる大クス。
人の時代は変われど、台風が来ても、地震がおきても、
桜島が大噴火しようとも… 大クスはじっと耐え、悠久の昔から変わらず私たちを見守り続けてきました。

巨樹としては珍しく、人と町に寄り添い、その生命力と寡黙な姿が御神木として親しまれています。
シンケンの恒例行事で大クスが宿る蒲生八幡神社に参拝

こちらは、年始の仕事はじめの一枚。
大クスが宿る蒲生八幡神社に参拝後、みんなで写真を撮るのが、私たちシンケンの恒例行事です!
大クスのように、大地にしっかりと根をはって、信用信頼の年輪を密に重ねていこう! そんなおもいと共に一年がはじまります。

江戸時代、武家屋敷群として栄えた、大クスの町・蒲生町は、往時の石垣が今なお残る、風情ある街並みです。
大クスを巡った後は、隣接する町の散策も楽しめます。
寄り道におすすめのお店が「蒲生茶廊 zenzai」。
築100年を超える武家屋敷を、そのまま活かした和カフェです。
武家屋敷をそのまま活かした和カフェ蒲生茶廊zenzai

今日も穏やかな陽光が降り注ぐ鹿児島ですが、北日本は暴風雪とか。
日本列島の長さを、改めて感じます。
七十二候では「 魚上氷 -うおこおりをいずる-」。
氷を探そうにも見当たらない鹿児島は、梅の蕾がほころび、木の芽が膨らみ、すっかり春の様相です。
あったかいぜんざいもいいけれど、冷たいぜんざいパフェも魅力的に目に映る、朗らかな冬の日です。

大楠の下でランチ


鹿児島の県木でもあるクスノキ。
私たちシンケンの家づくりでも、庭木として多く使用しています。
写真は、クスノキの木陰に集う、街なかの家。
木があるところに、人が集まります。

鹿児島の穏やかな気候が育んだ雄大な風景と、自然と共にある暮らし。
  ――― 私たちの宝物です。


森畑 恵美子
ちいきの記者
森畑恵美子 もりはた・えみこ
鹿児島県枕崎市生まれ。
家のことが好き。家づくりが好き!
暮らしのなかの小さな気づきや発見が楽しみであり、ずっと大切にしたいことです。

 

鹿児島県鹿児島市シンケン施工事例
(株)シンケン
鹿児島市下荒田4-49-22
TEL:099-286-0088
www.sinkenstyle.co.jp

「ふだんを、いちばんの幸福に。」
をコンセプトに、太陽・風・樹々などの自然をいかした住まいづくりを
鹿児島・福岡で、一棟一棟ていねいに取り組んでいます。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお