我輩は歌丸である。
第57回
お隣で大冒険の巻
今月のお話は『 歌丸大冒険をする 』の巻です。
ある日突然、実家に隣接するお家の解体工事が始まりました。大きな敷地に2軒の家が建っていたので大規模な工事になりそうな雰囲気です。
まずは家の解体から始まります。大きな音が1日中続くので、歌丸が怖がってストレスにならないか心配でした。
いざ始まってみるとさほど興味を示すわけでもなく、のほほんとしていたので安心しました。どちらかと言うと人間の方がイライラしてしまう状況となったのです。
解体工事は順調に進行し、いよいよ基礎工事のコンクリートを壊す作業に入ります。
その作業を行うために重機がやってきました。より大きな音が響き渡ります。しかし豪快にコンクリートを壊していく姿は見ごたえがあり、うるさいなと思いつつも観察してしまうのです。
歌丸はというと大きな音にもなれてきたのか外を眺める事も増えましたがストレスは溜まっていない様なのでホッとしていました。そんな日々が続いたある日、歌丸はひさしぶりに脱走します。びくびく及び腰で向かった先には重機があります。
臆病な歌丸が重機を隅々までチェックしているではありませんか!
歌丸からすれば超巨大な怪物でしょう!大丈夫なのでしょうか?
続いて向かったのは壊しかけの基礎です。こちらにも興味深々の様で瓦礫に囲まれた中で歩き回っています。いつからこんなにたくましい猫になったのだろうか!
歌丸の成長に喜んでいた所、草むらに移動し座る歌丸が見えました。この体勢はシッコをしているな!やはり土の上でするシッコは気持ちが良い様でうっとりしています。
終わったかなと思ったら今度は異常に周りを警戒し始めました。すると今度はウッコをしているではありませんか。なんて大胆な行動でしょう!
他人様の土地に侵入し粗相までしてしまった事は本当に申し訳ないと思いつつ、我が愛猫の大冒険に拍手を送りたいです!
来月のお話は歌丸の恋のお話。それはまた別のお話。