二十四節気の色と食卓
第6回
穀雨の色
画/柴田美佳
穀雨
4/19 ~ 5/4
穀雨は「雨がふって百穀を潤す」という意味。田畑の準備が整い、穀物の成長を助ける春雨が降る頃。雨の日が続くと少し憂鬱な気分になりますが、植物にとっては大切な恵みの雨といえますね。
こよみの色
いこうちゃ
威光茶
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葭始生
4/19 ~ 4/24
水辺に葭(葦)が芽を吹き出し始める時季をいいます。地下茎から出た芽は尖っていて、まるで角のよう、というその様から、葦の新しい芽を季語では、「葦の角」といいます。大阪では「難波草」、伊勢では「浜荻」とも呼ばれています。こよみの色
紅梅色
季節の一皿
浅利をおいしくいただく -
霜止出苗
4/25 ~ 4/29
霜は乾燥した地域の冬の朝によく見られる現象です。農業、殊に茶業に重大な被害をもたらすことから、茶園業盛んな静岡の地方気象台では、全国唯一「遅霜予報」を行っています。霜が消えると、稲作農家は田植えの準備に入ります。こよみの色
薄紅色
季節の一皿
豆をむく、豆ご飯を炊く -
牡丹華
4/30 ~ 5/4
中国では花の王と呼ばれる牡丹。枝分かれした横張りの樹形に華やかな花がまるで座っているかのよう ─ 女性美を謳った言葉『立てば芍薬、座れば牡丹』が生まれた所以です。芍薬はすらりと伸びた茎の先端に、美しい花を咲かせます。こよみの色
桜桃色
季節の一皿
新茶を愉しむ