二十四節気の色と食卓
第22回
冬至の色
画/柴田美佳
冬至
12/21 ~ 1/4
冬気が極まるという意味。一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日で、この二十四節気の冬至が始まる日を境に日脚が伸びることから、古くはこの日が年の始点と考えられていました。寒さはまだ増していきます。
こよみの色
かわらけいろ
土器色
-
乃東生
12/21 ~ 12/25
「死に一番近い日」と言われた、<冬至>。「柚子湯」は、その厄を祓うため、身体を温める慣わしとして、「とうじ」にかけ「湯治」から生まれました。また、野菜の少ない季節として、南瓜や小豆粥を食べるよう習慣づけられました。こよみの色
中紫
色
季節の一皿
南瓜の煮物 -
麋角解
12/26 ~ 12/30
麋角(びかく)とは「なれしか」の角。なれしかとは「大鹿」のことで、トナカイの一種です。鹿の角は、4月頃に生え出し9月頃に硬い鋭い角が完成。翌年の早春に落ち、こうして毎年生え変わります。角の表面の溝は血管の跡です。こよみの色
鳩羽紫
色
季節の一皿
年越し蕎麦 -
雪下出麦
12/31 ~ 1/4
厳しい候が続きましたが、ここで明転、新たな年を迎え「雪の下から麦いずる」とは何とお芽出度い。日本では弥生時代から長い栽培の歴史を持つ麦は、大半が秋に芽生え、初夏に顔を出す秋蒔き。現在、圧倒的に輸入ものが占めています。こよみの色
濃縹色
季節の一皿
お雑煮・おせち料理