
仙之助編 二十二の三
ジャパネスク 富士屋ホテル物語
一八七四年のオマハは大陸横断鉄道の要衝ではあったが、牛の町ではなかった。後に大規模な食肉加工工場が建…
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【お知らせ】『ジャパネスク 富士屋ホテル物語』掲載サイト移転のご案内です。
このたび、連載の掲載サイトを山口由美さんの新しいホームページへ移行することになりました。オープンまで、どうぞ楽しみにお待ちください。
一八七四年のオマハは大陸横断鉄道の要衝ではあったが、牛の町ではなかった。後に大規模な食肉加工工場が建…
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水田から水を抜くこと。季語の水涸るのように池や川の水が涸れるのではなく、稲刈の約一週間前に水田…
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お知らせ いつも連載「ジャパネスク 富士屋ホテル物語」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。 …
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仙之助のとんでもない思いつきを一番面白がったのがジムだった。 ロングドライブの終着地であるアビリーン…
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虫は頭の大きな蛇をかたどった漢字です。なのでかつて虫は、昆虫ではなく蛇などの爬虫類を指していた…
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画/柴田美佳 秋分 (しゅうぶん) 9/23 ~ 10/7 秋分の3日前の日を「彼岸の入り」、3日後…
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雷が鳴り轟かなくなる。実際には冬にも雪起こしの雷など雷は鳴りますが少なくなるのは確か。このころ…
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仙之助が意を決し、富三郎に話を切り出したのは、年が明けて一八七四年の春の始めのことだった。ロングドラ…
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燕が南へ帰る。燕は夏に二回子育てをします。大きくなり、自分で餌を捕れるようになった若い燕たちは…
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カウボーイとしての仙之助の能力は、なんとか及第点という程度だったが、夜の監視役や馬の世話、料理番のジ…
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いしたたきが鳴く。右の旁に鳥が三つ並ぶのが壮観ですね。鶫や雀と並んでよく里でみかけるこの小鳥は…
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フォートワースは、牛のロングドライブの出発地としては最も北の町だった。 後に「平原のパリ」と呼ばれ、…
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画/柴田美佳 白露 (はくろ) 9/7 ~ 9/22 白露とは風のない晴れた夜に発生する「しらつゆ」…
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草花に降りた露が白い。二十四節気の白露と重複しており、つまらないですね。九月九日は重陽の節句で…
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粟や黍が熟す。禾は粟の穂が垂れ下がった状態を指します。エノコログサの近種である粟は華北では西域…
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ジョーイを看取ったジムと仙之助、富三郎は、その場所にさらに一昼夜とどまって、遺体を埋葬した。ブーツを…
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天地の気がひきしまる。処暑を言い換えたような言葉です。まず地が、次に天が冷えて、次に水が澄むと…
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画/柴田美佳 処暑 (しょしょ) 8/23 ~ 9/6 暑さが落ち着くという意味。日中はまだ暑い日が…
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棉を包む萼が開く。棉の花が咲いたあと果実がはじけて棉が溢れます。繊維である綿を採れる棉の原産は…
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深い霧がたちこめる。升降は昇降、山肌を霧が昇り降りします。朝晩は冷え初め、霧のたちこめる季節に…
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瀕死のジョーイを抱えた一行は、ついにテキサスとの州境であるレッドリバーを越えた。チザム・トレールの中…
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つくつく法師が鳴く。寒蝉の読み方は「ひぐらし」ですが、寒蝉とはつくつく法師のこと。ひぐらしは夏…
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ジョーイの愛馬のドナに仙之助が乗り、富三郎がチャックワゴンをひくイチの手綱を取った。荷台にはジムとジ…
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今回で旅行のお話は終わりです。3ヶ月に渡ってお送りしてきました。もう記憶も薄れているんじゃないの?と…
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画/柴田美佳 立秋 (りっしゅう) 8/7 ~ 8/22 立春から半年が経ちました。暦の上では、立秋…
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秋風が吹く。涼風というと夏の季語だが、これは立秋の初候なので秋風、なかでも秋の初風と呼ばれるも…
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