住まいのグラフィティ
Vol.10 嘉例川の平屋
創建
「小さな家が欲しい」
そんな奥様の一言から始まった家創りです。
小さいながらも質の高い暮らしが出来るように、奇をてらったことは避け「普通」であることを心がけました。元々あった風景に佇むように、茶畑、雑木林、菜の花に囲まれた敷地にポツンと森の中に家を置くようなイメージで、植栽もご主人と選びに行きました。玄関の手前にあるアカマツは、この家をより上質に魅せてくれます。
土地、家族、地域、それぞれにしかない特徴や空気感があります。その特性を上手くまとめて住まい手のための家。「普通」なんだけど、なんとなくカッコイイ。夜になると暖かみのある灯りがこぼれる。そんな、帰りたくなるような家にしたいと思いました。
コンパクトな家ですが、住まい手の想いがたくさん詰まった家です。
有村洋伸

家の中は「つかず離れず」なちょうどよい距離感を目指した。
表題写真/手前の菜の花畑から奥の雑木林までが繋がるようにイメージした。表題写真/家に帰ると窓から暖かい灯りが溢れる。帰宅時の「ホッと」する瞬間。冬は鹿児島でも寒い地域。灯りと薪ストーブの煙突も手伝って暖かい家庭を感じる事ができる。

薩摩町家で採用されたハコマド。お客様にも人気で、嘉例川の平屋でも子どもの遊び場に。

手前の菜の花畑から奥の雑木林までが繋がるようにイメージした。
設計・施工 創建
タニタハウジングウェア主催
「屋根のある建築作品コンテスト」TANITA GALVA部門 最優秀賞受賞