住まいのグラフィティ
Vol.16 わらしべの里共同保育所
アトリエフルカワ一級建築士事務所
森のめぐみを子どもたちに届けること。子どもたちのための木の家を作って欲しい、という保育園さんからの願いからこのプロジェクトはスタートしました。
木は個性的で一本として同じものはなく、木でつくる空間は、子どもたちの個性を大事にするわらしべの里の保育と驚くほど重なり合います。
完成した園舎で駆け回る子どもたちの笑顔、杉の床の上を愛おしくゴロゴロしている姿を見るにつけ子どもたちの木の家の感性を一番喜んでくれているのは子どもたち自身なんだと思います。
古川泰司

園庭。どろんこ遊びが大好きなわらしべの子どもたちにとって、遊具はスコップとバケツ。

学童教室。近年竜巻被害の続いた地域であることもふまえ、スキップフロアの下は子どもたちのシェルターに。

子育て支援センター。15mスパンの空間を実現するために、引っ張り材で鉄も使った架構とした。

床材には杉を使用。子どもたちの遊ぶ時の腰の位置が低くなったようで、寝転んで床に触りたいのだろうと、職員談。
設計 アトリエフルカワ一級建築士事務所
施工 守屋八潮建設
写真 畑 拓