夏の暑さがさらに勢いを増すころ、たい・しょこさんはやってきます。
「うしょ氏が作っていった夏は、もう完成してるの。私がこれ以上手を出すつもりはないのよ」と、しょこさんは言います。彼女の役目は、人間たちに夏の風情を十分に楽んでもらう事なんだそうです。
そして涼しい風が吹き抜ける夜、屋形船を貸し切りみんなを招待。料理に腕を奮います。「揚げ立ての天ぷらよー！うな重もしっかりたべてね！お刺身もあるわよー！」としょこさんは大きな笑顔で船の中を飛びまわり、夜空には打ち上げ花火が涼しげに咲いています。