ちいきのたより

Vol.14  富士山と神社を巡る旅
山梨県富士吉田市 滝口建築

季節は『大雪』、『閉塞成冬そらさむくふゆとなる』です。

雪が降り始め、雲が厚くなり、寒~い冬の到来する季節です。
滝口建築のある富士五湖地域では雪こそ降っていないけど、早朝は氷点下の世界です。

富士五湖地域とは、山梨県の東部にあり、その名のとおり富士五湖周辺の地域を指します。
世界文化遺産に登録された富士山信仰の本拠地でもあります。

ちいきのたより…。さて何を書こう? と考えると、やっぱり富士山と一緒に発展した地域なのでまずは富士山でしょう! と「富士山と神社を巡る旅」に決定!
まずは天下茶屋へ

天下茶屋は御坂峠という富士五湖地域と国中(甲府方面)地域の間にある峠です。
その峠の旧道にあるのが天下茶屋。
富士山の撮影スポットとしても有名です。
御坂峠天下茶屋から見える富士山

天下茶屋は太宰治と縁があり、ここからの富士山を見て「風呂屋のペンキ画のよう」「はずかしくなった」と富嶽百景の中に綴っています。

さて、峠を下りまして河口浅間神社に。
浅間神社とは富士山が噴火した際に鎮火を願い作られたのだそうです。
そのため、富士山の神様である木花開耶姫このはなのさくやびめや富士山そのものを御祀りしています。
木花開耶姫をお祀りしている河口浅間神社の池
ここは観光客も少なく、私の個人的おすすめスポットです。
天然記念物にもなっている杉の木は、5人くらいで手をつないでも囲えないくらい太い杉の木が御神木として祀られています。

続いて、新倉山浅間あらくらやませんげん神社へ
新倉山浅間神社から見える富士山
ここは、富士山の撮影スポットとしてとても有名ですね。カレンダーの富士山といえばここからの眺めです。
数年前に海外の観光サイトにピックアップされたようで、東南アジアからの観光客がたくさんです。
ここにはひっそりと養蚕の神様が祀られています。
富士吉田は機織りの町、昔は養蚕業も盛んでしたので、養蚕の神様がいるのも納得です!
養蚕の神様
 
 
ここが一番有名でしょうか。北口本宮冨士浅間神社です。
ここまで富士山と書いてきましたが、本来は「冨士山」とウ冠ではなくワ冠だそうです。
これ以上上がないという意味だとか。
今日は結婚式があったので、綿帽子の綺麗なお嫁さんが見られて私も幸せな気分になりました。
北口本宮冨士浅間神社の境内
 
 
最後に小室おむろ浅間神社です。
今回訪れた神社の中では一番小さな神社です。
馬の神様を祀っていて、毎年秋に「やぶさめ」という神事を行っていて、県の無形文化財に指定されていて、宮司さんによると室町時代からほとんど形を変えずに行っているそうです。
小室浅間神社の境内

「富士山と神社を巡る旅」
河口湖~4つの神社を訪れてみました。
周辺にはもっと紹介したいところが沢山あるので、本当はまだまだ書きたいのですが、今回はこのへんで。

滝口鮎美
ちいきの記者
滝口鮎美たきぐち・あゆみ
生まれも育ちも山梨県富士吉田市。何か作るのが好き。編み物、刺繍、ソーイング、料理・・・何でも作ります。最近は草木染めにはまっています。
初めての就職先は左官職人。その後転職し、もう建築業には携わらないだろうと思っていたら、まさかの永久就職。現在は3人の子育てと仕事・家事・・・と奔走中。

 

山梨県富士吉田市滝口建築施工事例
(株)滝口建築たきぐちけんちく
山梨県富士吉田市上暮地5-3-18
TEL:0555-23-3915
URL:https://www.taki-ken.com
三代目棟梁をはじめとした社員大工。町の工務店ネットや建築家との連携。観光地での店舗づくり。寒冷地での高断熱、ZEH、サスティナブル住宅。「はこづくりから、くらしづくりへ」と掲げた地域活動、移住促進、大学連携。そして田園居住。富士山のふもとで、あたたかな住まいとくらしの風景をつくり、「面白いをつなぐ」工務店として活動しています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

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