我輩は歌丸である。
第15回
寒いのはイヤっ!
ねえ!聞いてよ!最近ベランダでボーッとしていると閉め出される事があるの!外は寒いから長時間いたくないのよ。
僕は部屋の中でする日向ぼっこが生きがいなの!寒いのは大嫌いなのよっ!
歴代の実家猫たちは外にいる事が多く、立派なモコモコふわふわ冬毛が生えていました。
しかし歌丸が外気に触れる機会は少なくモコふわ冬毛が生えてこないのです。
飼い主としては顔面をモコふわ冬毛に埋めるのが生きがいです。
1人と1匹の生きがいは相反するが故、どうしても対立してしまいます。
私は窓を閉めるだけで鍵はかけません。窓を開けることは簡単なのに、ぶすぅっとした顔で窓の前に立ち続けます。それでも無視し続けるとピギャー!と鳴き叫び、しぶしぶ自分で開けて入ってきます。
地味な戦いの末、歌丸には少し冬毛が生え、私はその冬毛に顔を埋めるのです。
昔はクリスマスになるとサンタの洋服を着せたり新しいおもちゃをプレゼントしていました。しかし歌丸は洋服が嫌いだし、小さい頃から使っている薄汚れたおもちゃでしか遊びません。
高級キャットフードをあげても95円のセール品と同じテンションで食します。
この時期ばかりは具体的に欲しいものを言ってくれればと思います。
本当っ?じゃあさ!毎日のご飯を2倍にして!今の量じゃ足りないのよお!
それは無理ですよ。特別なのはクリスマスの日だけです。
嘘つき!1日だけじゃ意味ないのよっ!いつも腹八分目じゃない。満腹食べてみたいのよぉ!
あなたの健康管理も私の大切な役目なんです。わがまま言わないでいただきたい。
さて今年も歌丸のくだらないお話にお付き合いいただきありがとうございました。
さぁ歌丸ちゃん皆様にご挨拶をしてください。
来年平成が終わっても僕の可愛さは永遠だから安心してっよ!トゥーッス!
今年8才になった歌丸は中年そのもの。毎日ダラダラ寝ているばかり。
どーする?どーなる!この連載!でも書くんだよ!それはきっとまた別のお話。