「鴻雁来(こうがんきたる)」
ツバメと入れ違いに雁が北から渡ってくる頃。雁は日本で冬を過ごし、春になるとシベリアの方へ帰っていくそうです。

わたしの住む札幌市も、ここ数日の間にすっかり秋めいてきました。
日も短くなって、夜は上着が必要なくらい少し肌寒くなり、秋のにおいも感じます。

今回は、札幌市中央区にある円山公園についておはなししたいと思います。

札幌駅から車で15分程度、地下鉄の円山公園駅で下車もできます。土日祝日限定ですが、520円で１日中地下鉄が乗り放題の「ドニチカ切符」も購入できるのでお越しの際は是非活用してみてください。中心地から少し離れ、落ち着いた雰囲気があります。

近辺にある円山（標高226ｍ）は本来「モイワ」と呼ばれていて、モイワとはアイヌ語で「小さな山」という意味を持つそうです。

円山公園の周辺には北海道神宮、北海道初の動物園である円山動物園、円山競技場、登山道…とレジャースポットが集まっています。

札幌でお花見といえば一番人気のエリアで、春になると大勢の花見客が足を運びます。

この日は天気もよく、犬の散歩やランニングを楽しむ人や、七五三の家族連れの方たちもたくさんいらっしゃいました。気温が高くても大きな木々に囲まれているのでしっとりと涼しく、心地よいお散歩日和でした。

北海道神宮は道内最大の神社で、最も格式の高い「一之宮」とされているそうです。
原生林を切り開き、広大な大地を開拓してきた多くの開拓民の願いを込めて建立されました。

道内でも有名な菓子店・六花亭が造った拝客の方が一息つける休憩所。ここの休憩所と円山店だけで販売している、限定のあんこ餅があります。

「判官さま」
ひとつ100円。焼きたての判官さまはほっくりとしていて、そば粉の香ばしさと粒あんがたまりません・・・お越しの際は是非！

敷地内で観測できる野鳥はこんなにたくさんいます

帰り道、道端に落ちているどんぐりを見つけてもう秋だなあなんてしみじみしていると・・・

エゾリス！ 野生でこんなに間近で見ることができたのは初めて。

お花見やピクニック、これからの季節には紅葉も楽しみな円山公園。札幌にいながら、自然をたっぷりと満喫できて動物園や神宮にも歩いていけて、五感や歴史を感じられる憩いの場だと思っています。是非一度、癒されに来てください！

[編集部information]
円山動物園のオランウータン舎には、建築環境学の斉藤雅也さん（札幌市立大学）が関わっていらっしゃいます。
→びお考 赤ちゃんにやさしい家 Vol.4 円山公園のオランウータン

ちいきの記者
田中葉月たなか・はづきお米の町 北海道深川市で生まれ育った生粋のどさんこ。今は札幌市の小さな工務店で暮らしのお手伝いをしています。食べることが大好きで、派生して食器集めも好きになりました。
北海道ならではの四季の移ろいや魅力を発信していけるよう、自分らしく毎日を大切に過ごしていきたいです。

　

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