ちいきのたより

Vol.95  重森三玲をめぐるちょこっと散歩 
岡山県倉敷市 大和建設

立夏竹のこ生ず
竹の子が顔を出し始める時期になりましたね。

ここ数日、岡山県南は汗ばむほどの陽気です。季節は気持のいい初夏の時期をむかえていますが、毎日テレビのスイッチを入れると、どのチャンネルも新型コロナウィルスの話題で持ち切りです。世の中、大変な自体になってきました。
私の暮らす岡山県でも、もちろん不要不急の外出は控えるようお達しが出ています。

さて、今の時期あまり出歩くわけにもいかず以前に訪れたことのある写真を使うことにしました。スマホを眺めながら選んだのは、岡山県の中央より少し北のエリアにある岡山県加賀郡吉備中央町という町です。
周囲を山に囲まれたのどかな町で、今頃の季節は緑がとても綺麗な所です。

私の暮らす倉敷市という所からは1時間20分くらいで行く事が出来、道中も山間を抜けたり川沿いの道を走ったりと、とても綺麗な景色を楽しむことができます。
ちょうど1年前のGWに、この吉備中央町出身の作庭家、重森三玲しげもりみれいの生家跡や作品をめぐってきました。
重森三玲記念館展示室

■入館料 無料
■開館時間 月〜金 9:00〜16:00、日曜・祝日 10:00〜15:00
■閉館日 毎週土曜日・年末年始(12月28日〜1月4日)
■連絡先 吉備中央町吉川公民館 0866-56-7020

初めに訪れたのは、重森三玲記念館です。ここでパンフレットをもらうと分かりやすいです。(写真は岡山観光WEBより)


記念館を後にして、次は重森三玲生家跡に着きました。
小高く石垣が積んであり、その上の敷地に今は基礎らしき石と三玲が初めてつくった茶室からの茶庭が何となく残っていました。
重森三玲生家跡

重森三玲略歴図

次に向かったのは、大村寺。茶室「功徳庵」があります。三玲が64歳の時の作品で当時は岡山市内の立岡邸へ築造されていましたが1999年に大村寺に寄贈、移築されたそうです。
京都の北山杉をはじめ、厳選された材料が使われています。

大村寺の茶室功徳庵


この日最後に訪れたのは、吉備中央町加賀庁舎です。
ここには「友琳の庭」があります。昭和44年3月に京都誂友禅共同組合あつらえゆうぜんきょうどうくみあいから依頼を受け作庭されたものです。
その後、平成14年9月に移築復元されたそうです。
吉備中央町加賀庁舎の友琳の庭

この庭は、おだやかな雰囲気と、かすかに流れる水の音が聞こえる、とても癒される空間でした。

友琳の庭には枯山水もある
去年の記憶を辿りながらの短いご紹介になりましたが、重森三玲の作品は全国各地に残されています。また外出の出来る状況になりましたら是非、足を運んでみて下さい。
1日も早くこの自体が収束することを心から願っています。
そしてまた、自由にどこへでも行ける日がきますように。

堀田聖子
ちいきの記者
堀田聖子ほりた・せいこ
岡山県倉敷市在住。大和建設で営業設計の仕事をしています。
インスタや FB も担当。地域の様々な出来事に目をむけつつ、沢山の方々との繋がりを大切にしながら、楽しく毎日を過ごしています。

 

岡山県倉敷市 大和建設施工事例
大和建設(株)だいわけんせつ
岡山県倉敷市福田町浦田2378-251
TEL:086-456-4688
URL:daiwakensetu.com
豊な自然そのものを住まいに取り入れた家づくりをご提案しています。そのためできるだけ既製品を使わず、自然素材が持つ質感や表情を大切にした手仕事にこだわっています。
時とともに味わい深くなる素材を重ねることで、5年後、10年後が楽しみになる。そんな住まいをご提案します。また、自然という素材を活かすため、設えはあくまでシンプルに。その中に、無垢材をベースにした異素材のコントラスト、手仕事だから生み出せる造作の立体感、陰影の中に美しさを忍ばせた光影のデザインなど、洗練のディテールを描き、ご提案させて頂いています。

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