我輩は歌丸である。
第37回
幻の猫リス
今回は幻の愛猫『リス』のお話です。
ある日突然現れたその猫は、愛想が良くどこかのお宅の猫が迷い込んできたのかなと思っていました。
しかし毎日来るようになりあっという間に我が家の猫になりました。
異例のスピード入居に至った理由はとにかく可愛いかったからです。
異例のスピード入居に至った理由はとにかく可愛いかったからです。
ピッチもコロも甘えてくる猫ではなかったので、リスの人懐っこさ、抱っこした時の柔らかさとふわふわな毛にメロメロになってしまいました。
『リス』と命名したのは私です。理由は覚えていません。動物に他の動物の名前を付けるなんて愚行ではありますが、彼女にとても似合っていたと思います。
他の2匹は我関せずな態度を取っていましたが、リスばかりが注目され3匹の間にはピリついた雰囲気が漂い始めました。
特にコロは嫉妬をしていました。ある日片足を上げ、床につくと痛そうな行動をとる様になりました。怪我でもしたのかと心配していたのですが、私は見てしまったのです!元気に走り回るコロの姿を!
なんだ仮病か!と私は笑っていましたが、コロはみんなの目が自分に向いてないと感じ寂しかったのだと思います。
その後2匹の関係は日に日に悪化していき数ヶ月経った頃、突然リスはいなくなりました。
その後2匹の関係は日に日に悪化していき数ヶ月経った頃、突然リスはいなくなりました。
今になって思うのですが、コロの繊細さと段々居心地が悪くなってしまったリスの立場に気がつけなかった事が招いた結果だったのでしょう。心からコロとリスに謝りたいです。ごめんね。
僕とこいつらどっちが可愛いのよ!
ある日お気に入りのフィギュアを眺めてニヤニヤしていたら歌丸が僕を見て!とアピールしてきました。
軽くあしらってしまったので、仕返しにフィギュアを倒されるかもしれない!と思い床へ転がしておいたら歌丸が何発も猫パンチを食らわしていました。
やはり猫は嫉妬深い。私はついイラっとしてしまいましたが、ここはグッとこらえて笑顔で!
歌丸が宇宙一可愛い!
わかればいいのよっ!
次回は外猫ちゃんのお話です。それはまた別のお話。