我輩は歌丸である。
第44回
お腹すいたし!必殺技だすよ!
コロナ、コロナで日本中が意気消沈しています。「あれもしたい!これもしたい!もう疲れた!」自分の要求を押し通すのは人間にとって少々ハードルが高いものですね。
しかし!皆さまご存知の通りお猫様は要求を通すための手段を選びません。
ここ最近の歌丸はいつもに増して食欲旺盛で困っています。
自分の思い通りにご飯が出てこないとすぐにプリプリ怒り始めます。要求が通るまで私の嫌がる事をこれでもか!と仕掛けてくるのです。
せっかく少し痩せたのでリバウンドさせるわけにはいきません。歌丸の要求術は以下の通りです。
①お腹が空くと気を引く為に色々な物を落とす。
マウスを落とす頻度が高いのは私の商売道具だと知っての行動に違いありません。
②それでも要求が通らない場合は、私の足にタックルして嚙みつく。
小さな獣とはいえ本気モードで襲ってくるので私は必死に逃げます。
③深夜にカリカリを要求する為、ソファーで爪を研ぎまくる。
爪を研ぐ音は目覚まし時計より効果があるので、パッと目が覚めます。そして枕元のカリカリ容器を掲げ『カリカリこっち!』と叫んでその蓋を取ります。なぜ寝る前にカリカリをたっぷりお皿に入れないのか?とお思いでしょう。
食べ過ぎ防止もありますが、限度を知らず食べ吐いてしまうからです。特に今は夏毛に生え変わる時期ですので、いつも以上にケロってしまいます。深夜に吐瀉物と向き合う元気はありません。結果枕元にカリカリを置く事を選択したのです。
寝不足な私とお腹が空いている歌丸のイライラはピークを迎え、我々は一触即発の緊張状態にあります。
そっちが悪いんでしょう!自分はお腹が空いたら自由に食べるじゃないの!
ずるいのよ!
はぁ?声帯があるんだからさ、鳴けばいいじゃない?ミャァミャァお腹すいたよぉってさ!
キー!!!!むかつくぅ!!
来月の小話は執筆できるのでしょうか!?それもまた別のお話。