我輩は歌丸である。
第56回
過保護がちょうどいいよ
今回は歌丸が体調不良を起こしたお話の続きです。
先生から忠告された体重のお話にドキドキしてしまいましたが、冷静に様子を見る事にしました。
家路に着いた歌丸はお医者さんショックなのか寝込んでしまいました。とっても心配になる私。
しばらくすると起きて、ぽてぽてとおぼつかない足取りで台所まで来ました。ご飯を食べようとするのですがやっぱり痛いらしく食べようとしません。お水も飲んだ途端くちゃくちゃ、前足で掻きむしるの繰り返しです。
「お注射が効いてくるまではでしょうがないよ」と言い聞かせましたが歌丸に伝わるはずがありません。
しばらくすると洗面所からガシャーン!と大きな音が聞えてきました。何事かと思い見にいくと歯磨き用のコップが洗面器に転がっています。この後何度もコップを洗面器に落とす歌丸。
何を訴えているのか最初はわからなかったのですが、お水が飲みたいのではないかと思いはじめました。
試しにコップに水をいれ口元に持っていくと少しだけ飲んだのですが、やっぱり痛そうにしています。
どうしよう!このまま水分が取れなくなったら大変!益々心配になる私!
その時母が「牛乳あげてみようか?」と提案してきました。歌丸は普段牛乳を飲まないし、炎症部分に牛乳ってなんかしみそうじゃない??と思いましたが試しにやってみました。
するとグビグビ飲み始めたのです!喉が渇いていたのでしょう。そのまま勢いよく飲みほしました。
もちろん飲んだ後は痛そうでしたが飲んでくれてホッとしました。その後徐々に回復し、ご飯もお水もしっかり摂取できる様になりました。
穏やかな日々が戻り冷静になると過保護なのか私!?と自問自答し始めます。すっかり忘れちゃっていたけど、声が擦れただけで病院に連れて行ったのもどうかと思う。
過保護で何が悪いのよ!僕は特別扱いが大好きだからこのままで良いじゃない?
そうかなぁ。じゃぁこのままで良いかっ!良いのかっ?わからないけど次回は歌丸の大冒険について。
それはまた別のお話。