我輩は歌丸である。

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今後も健康第一でお願いだよ

今年の秋で12歳になる歌丸は白髪がだいぶ増えたり毛がパサパサしてきたりと少しずつ変化はありますが、ありがたい事に毎日元気に過ごしています。

今回はそんな歌丸に突然現れた体の不調のお話です。

お庭のお花を楽しむ猫の歌丸

元気にお庭を楽しんでいた歌丸


毎度の事ですがお腹が空いた!とうるさい歌丸にほんの少し海苔をあげたら満足したのか直ぐに眠りにつきました。しばらくするとガバッと起き上がり口をくちゃくちゃし始めたのです。

私は海苔が口内に引っ付いているものだと思いそのままにしていたのですが、一向にやめません。

顔の左側だけ歪めてなんだか痛そうです。更に左頬を前足で搔きむしり始めました。

ご飯を食べる度にくちゃくちゃが止まらず、だんだん心配になってきました。

もっと年を取った時に口内の健康状態が悪いと食べる事がままならなくなるかもしれません!

居心地良い部屋でくつろぐ猫の歌丸

まだまだ元気な歌丸


私はすぐさま病院に連れて行きました。歌丸は実家にいるので地元のお医者さんに診てもらう事になります。去勢手術をした以来の通院だと思っていたので「大変ご無沙汰しております。」とご挨拶をしたら、「歌丸ちゃん2年前に声がかすれて出なくなった件で来ていますよ!」と返ってきました。

声がかすれたぐらいで連れてきた?全く覚えていません。

自分の記憶力の無さにおののいていたら診察室へ呼ばれました。

まずは体重測定です。少しおデブだった歌丸が1キロ瘦せていたようで先生に褒められました。

診察の結果は歯ぐきがほんの少し炎症を起こしている程度で特に問題は無いそうです。

炎症止めのお注射を打ってもらって終了しましたが、先生から「このまま痩せてきたら内臓の問題があるかもしれないので直ぐに連れてきてください」と言われました。

え?もしかしたら1キロ痩せたのってすでに内臓で何かしらあるんじゃないの?!

窓のそばで寝てる猫の歌丸

元気がなくなった歌丸


歌丸は診察のストレスで毛が抜けまくり、私は心配のストレスでハゲそうになってきたのでここで終了です。どうなる1匹と1人!それはまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。