我輩は歌丸である。
第63回
変なあだ名も似合う僕だよ
だいぶ遅いご挨拶となりましたが!明けましておめでとうございます。今年も歌丸共々どうぞよろしくお願い致します!
昨年から続いていたお隣の工事が終わり、歌丸は重機も現場で働く職人さん達も眺められなくなりました。
しかしそんな事でへこたれる歌丸ではありません。
ニャルソック用の窓から一生懸命に何かを見ています。外猫でもいるのかなと思ったのですが、歌丸が凝視する先には新しい住人のバイクがありました。重機やバイクなど人間の男の子が憧れるものに、歌丸も憧れているのがおかしくて笑っちゃいます。
相変わらず可愛い歌丸ですが、年末に可愛いくない事をやらかしたと母から連絡が来ました。
なんと!お夕飯のおかずであるカタクチイワシを盗んだというのです!
その姿はまさにサザエさんの歌「♪お魚咥えたドラ猫♪」状態で、母は思わず「歌丸っっ!」と叫んだそうです。
怒鳴られた歌丸は口からイワシをポトリと落とし、お縄となりました。
盗みは絶対ダメですが、逃げ切ってイワシを貪り食う歌丸の姿を見たかった気もします。
窃盗を犯した歌丸は「イワシ泥棒」という不名誉なあだ名を付けられました。
お正月には家族が集まり賑やかになるので歌丸のテンションも自然に上がってしまいます。しばらく脱走していなかったので外に出たい欲が爆発したのか、いつもとは別ルートの2階ベランダから庇へ降り逃亡しました。
やっと帰宅した歌丸は私に抱き上げられ手足の汚れをチェックされます。さほど汚れておらず放免になったのですが、私の手が臭い!外で済ませてきたシッコが体についていたのでしょう。
再度抱っこされタオルでゴシゴシされる歌丸は鳴き叫び続けました。泣きたいのはこっちだって言うの!
その後あだ名はイワシ部分が省略され「シッコ臭い泥棒」になりましたとさ。
イワシは咥えただけで食べてないし、たまにシッコが体についちゃうことだってあるでしょうよ!何よ!そのあだ名!美しい僕には全然似合わないのよ!
今年もワチャワチャする1年になりそうです。それはまた別のお話。