我輩は歌丸である。

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ちょっとした気分転換におすすめだよ

前回に続き小さな事件簿を今月もお話したいと思います。

歌丸がまだ仔猫だった頃、お水をほとんど飲まず困っていました。

調べてみると、猫は砂漠に住んでいたのであまり水を飲まない事が分かり、ホッとした思い出があります。

今では一日に必要な量をしっかり飲む様になったので器にたっぷりお水を入れています。

注意はしていますが、お水を切らしてしまうと前足で器をカタカタと揺らし続けます。

寝ている時にやられると気が狂いそうになる音です。

観念して新しい水を器に継ぎ足そうとすると、無表情で私を見つめ再度カタカタします。

ご飯の催促は鳴くのにどうしてお水の時はカタカタなんだろう。あー!イライラする!

お水にまつわるお話はまだあります。

就寝前に歌丸と私の水をそれぞれ用意します。昼間は自分の器で飲むくせに、夜は何故か私のマグから水を飲みます。

先日はなんと父の写真を蹴落とし、父にお供えしたお水を飲んでいました。

お供えの水を飲んでる猫の歌丸

父の水を盗み飲む歌丸


歌丸は父のお許しがなければN設計室の猫にはなれなかったわけです。なんて失礼な猫なのでしょう!

見てください!この悪そうな顔!私が決定的瞬間を撮ったので毛を逆立てこちらを睨みつけています!

イタズラ中が見つかった猫の歌丸

眉間にシワを寄せ威嚇する水泥棒


「隣の芝生は青く見える」と言いますが猫にもその心理があるのでしょうか?

この事件が発覚した後、父のお水をチェックすると減っている事が多々あります。懲りずに盗み飲みしているようです。

海外土産のカゴを被ってみる歌丸

視界を奪われ身動きが取れない歌丸


実家とは違い狭い部屋なので少しでも楽しめるように部屋の飾りにちょっかいを出しても怒りません。

海外のお土産に頭を突っ込んでいたので、そんなに何か被りたいのならと久しぶりにドトールマンに変身させてあげました。

ドトールの紙袋を被って落ち着いてる猫の歌丸

2024年の新ドトールマン


2018年以来の登場です。新ドトールマンは鋭い目つきになり堂々としていますね!

そしてたまには外廊下でウロウロさせてあげます。抱っこされてお外を観察したり秘密のお散歩です。

気分転換に部屋のお外をお散歩

外廊下で佇む歌丸


抱っこから降りて緊張しているのか、動かない歌丸を4コマ漫画に撮りました。キリリとした表情がいいですね!

これから本格的な梅雨を迎えますので、きっと歌丸は寝てばかりでしょう。連載に書ける事が見つかるか心配です。

見つからなくても書かねばならぬ。それはまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。