二十四節気の色と食卓

14

処暑の色

処暑
猫じゃらし

画/柴田美佳

処暑

(しょしょ)

8/22 ~ 9/6
暑さが落ち着くという意味。日中はまだ暑い日が続きますが、朝夕は少しずつ涼しくなってくる時季。また、台風が日本列島を襲来し始める頃でもあります。

こよみの色

かんぞういろ
萱草色

  • 綿柎開(わたのはなしべひらく)

    8/22 ~ 8/27
    綿花

    太陽黄経が150度のときを、暑さが止むという意味から<処暑>と言います。綿を包む萼(柎)が開き始め、果実は晩秋に向けて成熟、やがて白綿を付けた種子となります。この頃は二百十日とも呼ばれ台風襲来の特異日とされます。

    こよみの色


    紺碧(こんぺきいろ
    )

    アワビ
    季節の一皿
    産卵期のアワビは肝も充実

  • 天地始粛
    (てんちはじめてさむし)

    8/28 ~ 9/1
    夕焼け

    早暁に起き出して家の外にでると、たしかに秋がそこまで来ていることが実感されます。「天地始めて寒し」とは、よく言ったものです。そうはいっても日中は夏の暑さそのもの。「暑さ寒さも彼岸まで」─まだまだ暑い日々が続きそうです。

    こよみの色


    瑠璃(るり
    )

    スルメイカ
    季節の一皿
    スルメイカの一夜干し

  • 禾乃登(こくものすなわちみのる)

    9/2 ~ 9/6
    稲穂

    日増しに稲穂の先が重くなり、垂れ、色づき始めると“あゝ、秋が来たんだなぁ”と。「禾乃登」はそんな野の風景を呼び起こします。刈り取った稲穂の束は稲架木(ハサギ)に架け渡されます。かつて、田園風景によく見られた景色です。

    こよみの色


    黄丹(おうに/おうたん)

    胡麻豆腐
    季節の一皿
    国産胡麻(旬)と
    吉野葛で胡麻豆腐