二十四節気の色と食卓
第16回
秋分の色
画/柴田美佳
秋分
9/22 ~ 10/7
秋分の3日前の日を「彼岸の入り」、3日後を「彼岸の明け」と言い、その7日間が秋の彼岸となります。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあるように、この時期を境として、暑さが和らぎ、少しずつ涼しい季節へと移っていきます。
こよみの色
まそお/しんしゅ
真朱色
-
雷乃収声
9/22 ~ 9/27
<秋分>の候は、すべて春の候と対になっています。四季の巡りの微妙がこの七十二候に映し出されています。それにしても秋分の日を告げるのが「雷乃収声」だとは、とてもドラマチックな話ですね。こよみの色
猩々緋
色
季節の一皿
お彼岸に、おはぎ -
蟄虫坏戸
9/28 ~ 10/2
春から夏、外で活動していた巣篭もり虫たちが、再び土の中に潜り穴を塞ぎます。この時季、日本の家では、夏の簾戸を蔵い、障子や襖と入れ替えました。この行事は季節に応じて生活を改める、一種の句読点の役割を持っていました。こよみの色
茜
色
季節の一皿
茸・ぎんなん─秋の味覚の俸禄焼き
(すだちを添えて) -
水始涸
10/3 ~ 10/7
「みずかれる」は、田の水がなくなること、言い換えると、稲穂の実りの時季をいいます。日本の稲穂は、収穫期に黄金色に輝きます。黄金色の稲穂に夕日が注いでいる風景に、“あゝ、何という美しい国に生まれたものか”と思うのです。こよみの色
古代紫色
季節の一皿
日本の清流から、モクズガニ