二十四節気の色と食卓
第17回
寒露の色
画/柴田美佳
寒露
10/8 ~ 10/22
冷たい露が結び始める頃。秋の長雨も終わり、日に日に気温は低下していきます。紅葉が始まり、越冬のため雁などの冬鳥が飛来するなど、秋の深まりを感じられる時季です。
こよみの色
コスモス色
-
鴻雁来
10/8 ~ 10/12
「がん」とも「かり」ともいう雁は、10月始め頃北方からやってきて、翌春3月まで留まります。雁の枕詞は「遠つ人」。どこからやって来るのか、北の方から遠くからやってくる、というのです。 雁は、この遙かなイメージがいいですね。こよみの色
江戸紫
色
季節の一皿
イチジク(旬)の赤ワイン(新酒解禁)煮 -
菊花開
10/13 ~ 10/17
菊は日本の秋を象徴する花で、後鳥羽上皇が自らの印として愛用したことが慣例となり天皇家の家紋となりました。江戸時代は葵紋とは対照的に自由に使用され、一般庶民に広く愛されました。栽培熱も高く多数の品種が生まれました。こよみの色
二藍
色
季節の一皿
新米を味わう -
蟋蟀在戸
10/18 ~ 10/22
キリギリスは別名「機織虫」といい、“ギーッ”と鳴いて、一息ついて、“チョン”と鳴きます。古くから日本人は観賞用に飼育し、江戸時代には竹製の「ギスかご」に入れて販売。そのかごを縁側や店先に吊るし、暮らしを愉しみました。こよみの色
葡萄色
季節の一皿
焼きさばずし