ちいきのたより
Vol.3 本日から二十四節気は【寒露】
静岡県富士市 マクス
本日から二十四節気は【寒露】。
寒露とは、草に付く冷たい露のこと。
あんなに「異常な暑さ」と言っていたのに、ちゃんと季節はめぐり、朝晩は、かなり肌寒くなりましたね。
七十二候は寒露の初候【鴻雁来:こうがんきたる】。
雁はカモ科の冬に飛来する渡り鳥で、数が減り現在は保護鳥だそうです。
富士市には「雁堤」という江戸時代に出来た富士川の堤防がありますが、この名前の由来は、雁がV字に群れをなして飛ぶ姿から来ています。
富士市の小学生は全員習います。
でも、富士山の恵みであるおいしい水から、ウイスキーが作られているのは、大人にならないと習いません(笑)。
そこで今回のネタは、御殿場市の【キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所】に行ってきたネタでございます。
グーグルマップで蒸溜所の位置を俯瞰してみると、富士山を囲う富士五湖と同じような位置にあるのがよく分かります。
グーグルマップで、左が北にしてあります。
中央に富士山、左が富士五湖、右が駿河湾、富士山の上(方向では東)に蒸溜所は位置しています。
富士山の水に関しては、
日本一短い一級河川で、日本三大清流の一つ、国の天然記念物でもある【柿田川の外来植物除去ボランティア】のお話ですとか、
富士市民大学でお勉強した【富士山の地下水量】や、
浅間大社他の【湧き水】のお話ですとか、
その地下水や湧き水の【水質】のお話などなど、今までも何回か「びお静岡東部版」で書かせていただきましたが、今回のキリンのウイスキー工場は、まさにこの富士山のお水で作られているわけです。
そして先日、このキリンのウイスキー工場見学ツアーに参加しました。
参加したのは、無料の70分「富士山麓 うまさの秘密体感ツアー」です。
ミニシアターの鑑賞後、お姉さんの案内で、銅の大きな釜の前へ。
ウイスキーは、大麦の麦芽から作るモルトウイスキーと、主にトウモロコシから作るグレーンウイスキーに大別されることくらいは、あまり詳しくない私でも知っております。
上の写真の釜は、銅製のポットスチル という釜で、ここでモルトの蒸留を行います。
銅を使うのは、蒸留時に生成する硫黄部分の嫌な香りを除去するためだそうです。
一方こちらは、グレーンを蒸留するマルチカラムという巨大な筒状の蒸留装置の内部。
グレーンはこの他にも、ケトルやダブラーといった装置で蒸留されるのだとか。
それぞれの蒸留装置から取れる原酒は、それぞれ味や薫りが異なり、それらをブレンドすることで、深い味わいになるとのこと。
そのブレンドをする所がこちら。
こんなに飲んだら一生、二日酔いです。
こちらは、樽の内部の模型。
樽はアメリカで作られるオーク樽。内部はバーナーで焦がされています。
有名な「天使の分け前」。
右から、0年、3年、6年、12年、20年。
蒸発で減ってゆき、同時に、色は濃くなってゆきます。
年数が増すほど美味しいというわけではなく、ブレンドによって最適な寝かせ具合があるそうですが、やはりコストがかかるので、長い年数のものほど高くなってしまうとのこと。
残念ながら、実際の樽の保管場所は見ることが出来ませんでしたが、一人千円、90分の、「原酒こだわりツアー」の方に参加すると、こちらも見学できるそうです(画像は公式HPよりキャプチャ)。
この工場では、ウイスキーだけが作られていて、ビールはありません。
ビールは、アサヒとキリンがトップ争いをしていて、2社で国内シェア=7割、残りの3割をサッポロとサントリーが争う、と言う構図のようですが、国産ウイスキーに関しては、サントリーとニッカで9割以上、キリンウイスキーの国内シェアは1ケタ台とのことです。
そしてキリンのウイスキーは、全てここ、静岡県の御殿場工場で作られているとのこと。
それは、静岡県民としては、応援しないわけにはまいりません。
だって、富士山の地下水で作られているんですから!
キリンウイスキーのこだわりは、50%という高めのアルコール度数。
樽の原酒を37~43度まで加水する一般的なウイスキーに比べ、少量の加水なので香味成分がほとんど白濁析出せず、さらに、一般的な冷却ろ過ではなく、ノンチルフィルタード製法によって香味成分がより多く残り、樽熟原酒本来の味わいが、さらに楽しめるとのこと。
はぃ、そんな説明を聞くと、飲んでみたくなるわけでございます。
というわけで、お待ちかねの試飲タイム。
左は、『富士山麓樽熟原酒50°』。
華やかで甘い香味は、ハイボールに合う、そしておつまみは、工場限定チーズ味の柿の種。
・モルト由来の青りんごのようなフルーティーな香り
・グレーン由来のライムピールのようなスパイシーな香り
・樽熟成とノンチルフィルタード製法による甘いキャラメルの香り
右は、『富士山麓 Signature Blend』。
重厚で深みのある味わいは、ストレートで楽しむ。そしておつまみはチョコ。
・モルト由来のパイナップルのようなフルーティーな香り
・グレーン由来のオレンジピールのようなフルーティーな香り
・樽熟成とノンチルフィルタード製法による甘い黒糖の香り
うーん、味音痴の私には、よく分かりません…ごめんなさい(笑)。
こちらは有料の、シングルグレーンとシングルモルト、の飲み比べ。
うん、どっちも美味しい!と、薄っぺらな感想…すみません。
一つ思ったのは、やっぱりキリンはビールに力を入れていて、ウイスキーは宣伝不足かなと。
こちらは、以前行った、サントリーの山崎工場。
まさに、「琥珀色の夢」って感じじゃないですか。
頑張れキリンウイスキー!
静岡からおいしいウイスキーを広めてゆこー!
というわけで、富士山麓樽熟原酒50°で、乾杯っ!
グラスは、御殿場工場限定の赤富士グラスです。
ちいきの記者
鈴木克彦すずき・かつひこ宮大工だった曽祖父から地元富士市で4代目、木と向き合って日々奮闘中の一級建築士。大工の口伝で『わからないことは木が教えてくれる』と言うけれど、話しかけても声が聞こえないぞ…? そんな時は海に聞こう! というわけで、月に一度のボート釣りで命の洗濯。だからちいきのびおでは駿河湾のお魚ネタが多いです(笑)。
(株)マクスまくす
静岡県富士市大淵3256-2
TEL:0545-36-2882
URL:http://www.macs-inc.co.jp
静岡県富士市の工務店のマクスです。丈夫で長持ち、そしてあたたかくて気持ちのいい、自然素材の木の家をつくっています。住む人がずっと「安全に、健康に、楽しく」暮らせる家づくりを目指しています。これからも、地域に密着した家づくりを大切にし、地元の方々から信頼される存在であり続けたいと思っています。
- 北海道札幌市
(株)マルワホーム企画ちいきの記者
田中葉月さん - 北海道岩見沢市
武部建設(株)ちいきの記者
松川萌未さん - 新潟県糸魚川市
(株)カネタ建設ちいきの記者
猪又直登さん - 埼玉県本庄市
(株)小林建設ちいきの記者
小林伸之輔さん - 千葉県柏市
(株)小川工務店ちいきの記者
古賀知加子さん - 神奈川県小田原市
瀬戸建設(株)ちいきの記者
剱持美和さん
石塚裟智さん - 山梨県富士吉田市
(株)滝口建築ちいきの記者
滝口鮎美さん - 静岡県富士市
(株)マクスちいきの記者
鈴木克彦さん
井出祭子さん - 静岡県島田市
アクトホーム(株)ちいきの記者
齋藤実保さん - 静岡県袋井市
(株)造居ちいきの記者
小澤典良さん - 静岡県浜松市
(有)入政建築ちいきの記者
新野 新さん - 愛知県豊川市
綺の家建業(株)ちいきの記者
原三保子さん - 愛知県豊川市
(株)イトコーちいきの記者
村瀬紗也香さん - 愛知県西尾市
(株)イシハラスタイルちいきの記者
石原智葉さん - 愛知県一宮市
(株)いわいハウジングちいきの記者
岩田邦裕さん - 富山県富山市
建築工房
アシストプラスアルファ(株)ちいきの記者
沢本勇太さん - 富山県中新川郡
木の香(株)前川建築 - 兵庫県尼崎市
(株)いなほ工務店ちいきの記者
森﨑礼子さん - 兵庫県川西市
(株)グートンライフちいきの記者
出口まさみさん - 岡山県倉敷市
運船建設(株)ちいきの記者
SINさん - 岡山県倉敷市
大和建設(株)ちいきの記者
堀田聖子さん - 和歌山県和歌山市
(株)和秋建設ちいきの記者
鶴田 環さん - 香川県三豊市
(株)菅組ちいきの記者
植野咲子さん - 香川県三豊市
(株)金丸工務店ちいきの記者
馬渕美香さん - 香川県丸亀市
(有)和住宅ちいきの記者
壺谷文香さん
前川佳里奈さん - 広島県広島市
(株)大喜ちいきの記者
竹本明子さん - 広島県広島市
(株)沖田 - 島根県出雲市
(株)建装ちいきの記者
小林未奈さん - 島根県鹿足郡
(株)リンケンちいきの記者
田村薫平さん - 愛媛県松山市
(株)コラボハウスちいきの記者
河野ひかりさん - 大分県大分市
(株)木楽舎
あんどう住宅設計室ちいきの記者
安東洋輔さん - 福岡県古賀市
(株)長崎材木店ちいきの記者
八島也実さん - 福岡県朝倉市
(有)建築工房
悠山想ちいきの記者
坂口奈津紀さん - 鹿児島県鹿児島市
(株)シンケンちいきの記者
森畑恵美子さん