ちいきのたより

Vol.2  時代を超えて町並みを彩る人形たち
香川県三豊市 菅組

仁尾八朔はっさく人形まつり

昔ながらの街並みが今なお残る香川県三豊市仁尾町。
毎年9月に開催され、今年で21回目を迎える「仁尾八朔人形まつり」。
※今年の開催日:2018年9月22日(土)~9月24日(月)仁尾八朔人形まつり
仁尾八朔人形まつりは、仁尾町の民家や人形店、寺院など約30か所の家先や座敷に雛人形や五月人形、市松人形、団子馬を展示します。そういった人形を使い、歴史上の人物やおとぎ話の名場面を石や砂、草木などで箱庭風の舞台を作る全国的にも珍しいイベントです。
その他にも、三豊市にいる伝統工芸士が作った、香川県伝統工芸品にも指定されている「張子虎」や、地元の幼稚園児・小中学生たちが制作した絵や人形も展示され、町民一体となってイベントを盛り上げています。
仁尾城
仁尾八朔人形まつりの由来は、仁尾城の城主であった細川土佐守頼弘公が長宗我部元親の侵攻を受けて落城し、天成7年(1579年)3月3日に自害したことから、仁尾町では女児のひな祭りを行わず、八朔の日(旧暦8月1日)の馬節句に男児と一緒に幸先をお祝いしたことが始まりと言われています。
仁尾八朔人形まつりの歴史上の人物やおとぎ話の名場面を展示する様子
昭和43年(1968年)に住宅事情の変化などで一時期途絶えてしまいましたが、平成10年(1998年)に仁尾町商工会の有志が中心となり、復活したイベントです。
そして「平成14年度(2002年)第7回ふるさとイベント大賞最高賞(総務大臣賞)」を受賞しました。
第7回ふるさとイベント大賞最高賞を受賞したお祭りの様子
歴史や伝統、文化を守りつつ、次世代へ受け継ぐ。
小さな県の小さな町の大らかな祭り。
仁尾町の魅力の一つです。
香川県三豊市仁尾町ちちぶがはま
ちなみに、仁尾はこんなところです。(場所:香川県三豊市仁尾町の父母ヶ浜(ちちぶがはま))

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植野咲子
ちいきの記者
植野咲子うえの・さきこ香川県三豊市仁尾町にある株式会社菅組でマーケティング部に所属しています。
主な仕事は会社の広報活動、カメラマン、チラシ・広報誌の作成、イベント企画運営などをしています。会社のことのみではなく、地域のことや自然環境のことなど、「暮らしている中で感じたこと」や「気づいたこと」も発信していければと思っています。

 

株式会社菅組
(株)菅組すがぐみ
香川県三豊市仁尾町仁尾辛15-1
TEL:0875-82-2441
URL:http://www.suga-ac.co.jp
私たち菅組は、明治42年の創業以来、建造物を通して人々の暮らしを見つめてきました。それぞれの時代に、人々が望んでいる価値ある建造物を提供。企画力、技術力、独創性を発揮して、その実績を積み重ねてきたのです。そのベースにあるのは「地域で愛される総合建設会社」でありたいという思いです。
菅組は決して派手な企業ではありません。創業以来、「知力」「徳力」「体力」の3つの力をバランスよく持った企業でありたい、人でありたいと考えてきました。言葉を変えれば、それは社是である「計画」「誠実」「行動」です。この3つの言葉を中心に、業務の主体を管理業務とする建設会社が増加している中で、敢えて自社の職人(大工・左官)による施工にもこだわってきました。ひとつひとつの作品をていねいに仕上げていけば、私達の活躍フィールドは自然に、着実に広がっていく。
今後も図面の向こう側にある、人と暮らしを見つめながら、技術と企画力を備えた総合建設会社として地域に密着した活動を続けていきたいと思っています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

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