二十四節気の色と食卓
第24回
大寒の色
画/柴田美佳
大寒
1/20 ~ 2/3
最も寒い頃という意味。酒、味噌など寒気を利用した食物を仕込むのに適した時期にもあたり、「大寒仕込み」というネーミングで商品が売られたりもします。
こよみの色
うめねずみいろ
梅鼠色
-
款冬華
1/20 ~ 1/24
厳寒の中に「蕗の薹」がそっと顔を出し始めました。土手の上や藪陰などに、萌黄浅緑色の花穂が土中からもたげます。食用としても栽培されていますが、元来野生の植物で、日本が原産。野生のものは香りの強さ、苦味が楽しめます。こよみの色
藍
色
季節の一皿
花びら餅とお抹茶 -
水沢腹堅
1/25 ~ 1/29
<大寒>の真ん中、沢を流れる水も寒さに凍る候。川が凍るとは、外気温と、川の高低差による運動と、川の水が持つ比熱と潜熱などの熱エネルギー間の転換効率によります。「氷瀑」という季語があるように条件次第で滝すら凍ります。こよみの色
熨斗目
色
季節の一皿
イイダコ踊りたこ焼き -
雞始乳
1/30 ~ 2/3
乳と書いて「とやにつく」。春の気を感じた鶏が、鳥屋に入って卵を産む時候です。熊野・志摩の漁村には、「節分」に柊の一枝を鰯の干物に刺し戸口に挿す(鬼の眼を刺す)習慣があります。鰯を「目刺し」と呼ぶのは、ここからだとか。こよみの色
孔雀青色
季節の一皿
旬(ふきのとう)を巻く─恵方巻き