小暑
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しょうしょ
暑さが本格的になる。梅雨が明け出し、蝉が鳴きだします。この頃から暑中となるので、暑中見舞いを出しはじめます。また試験が終わって学校の夏休も始まるころで、街は開放的な若者であふれます。海の日もこのころで、海水浴場が開き始め、街だけではなく海も賑わいます。暑いというのは暑さが苦手な人には嫌なことかもしれませんが、もっとも人間が活動的になるころでもあります。
- 南浦和のダリアを仮りのあはれとす
- 攝津幸彦
鷹乃学習
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たかすなわちわざをならう
鷹の幼鳥が飛び、狩りを習う。鷹の生活サイクルとして親鳥は四・五月に産卵し、卵は六月に孵化します。鷹の雛は一か月かけて大きくなり兄弟雛と食べ物を確保する訓練や異性とのつがいの学習をして成鳥として生きるために必要なことを学びます。そして親鳥と同じ大きさになり飛べるようになると蝉などの昆虫を捕まえて狩りの腕を磨きます。若鷹の修業時代ですね。
- サングラスとりたる鷹のごとき瞳よ
- 大橋敦子