住まいのグラフィティ
Vol.11 山陵の家
中山建築設計事務所
奈良らしいのんびりとした雰囲気のある場所に、平屋建の母屋と二階建の工房はお互い寄り添うように建っています。
土地の緩やかな傾斜を利用して、生活の場と仕事の場の床レベルに変化をつけた断面計画としました。この高さの差が母屋で過ごす時間と工房で過ごす時間に程よい距離感をつくっています。また平屋建と二階建の棟の高さも近くなり、二棟のまとまりが感じられる佇まいになったと思います。
「母屋と工房のあいだに見える月がとても綺麗だった」と先日建主が教えてくれました。
中山大介
施工 杢工舎