住まいのグラフィティ
Vol.12 鎌倉大町の家
堀部安嗣建築設計事務所
時間がゆっくりと流れる古都に似合う家。
4間角総2階建のシンプルな輪郭の中に、融通無碍のプランと動線を内包しています。
また断熱、気密をしっかり強化しながら、びおソーラーを搭載。
寒い冬でも誰もが安心、納得する環境が実現したように思います。
住まいの性能は、科学と理屈をしっかりと見つめながら、最後はそれらを超えた情感を獲得することだと思います。
堀部安嗣
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ワークスペース。レンガタイルの下には塩ビパイプを埋設、
温風を送り混んでレンガを温めている。
- 広間から北のワークスペースを見る。ソファの背面壁は高さを抑え、窓へ通じる風の通り道を作っている。ソファー横にはびおソーラーのダクト。

玄関を入ると右手に円筒形のスチール壁、内部は螺旋階段。奥にワークスペース、右奥に広間、右手前に台所があり緩やかに空間をつなげている。

西側外観。屋根は4寸勾配で、外壁は杉板押縁貼りで防護保持剤を塗布し、極力開口部を小さくしている。