我輩は歌丸である。
第82回
心の準備できてない病院は困るのよ
皆様、夏バテはしていませんか?歌丸は梅雨明けと共に実家へ行きました。
毎年の事ですが、離れて暮らすのはやっぱり寂しいです。
まだ梅雨が明けなきゃいいのになぁと、白目を剥きながら寝ている歌丸の体を撫で撫でしていました。
すると、あれ?何だこのグリグリは?!
歌丸の体に大きな塊があるんです。何度触ってもしこり?のようなものがあります。全身の血の気が引きました。
でも歌丸は毎日元気だし弱っている様子は全くありません。
以前から気になっていた下前歯が抜けた事も急に思い出しました。いい機会だから夏休みの前に病院へ連れて行く事にしました。
ピギャーと鳴く歌丸をケージに押し込みいざ病院へ!
気になっている事を先生に伝えると、早速触診が始まります。
なんの抵抗もせずにムニムニ触られている歌丸が可愛すぎて、思わずニヤニヤしてしまいました。
しかし先生の表情が「うーん」となったので急に不安になりました。ドキドキしながら待っていると、先生が一言
「何にも無いけどなぁ」
「後ねー、下前歯もあるよ」
心配していた事がなんでもなくて喜べはいいのに、なんだかバツが悪いので
「先生!歌丸って子猫の頃からあんまり寝ないんです。猫ってずっと寝てる生き物なのに。大丈夫でしょうか?」と聞いたら
「そういう体質なだけだから問題ないよ」
もう聞く事は何も残っていません。
「体重も1キロ減ったし、年を考えればとっても元気だね!」と太鼓判を押していただけました。
過保護な猫おばさんと化した私は、お礼を言ってすごすご家に帰ったのでした。
健康なのに病院へ連れて行かれた歌丸はずっとプリプリ怒っています。しかたないのでちゅーるをあげました。
久しぶりのちゅーるに大興奮な姿が可愛すぎてたくさん写真を撮りました。
その中に下前歯を捉えた一枚がありましたので拡大したら、確かに小さな歯らしきものがありました。
今回は何もなかったけれど、 歌丸はだいぶお爺さんです。過保護な猫おばさんになっても良いので何か気がついたらすぐに連れて行こうと決心しました。
健康診断を終え、安心して夏休みに行かせられます。来月は夏休みのお話ですね!それはまた別のお話。