我輩は歌丸である。

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意外と繊細なのよ、僕のハートと膀胱

2021年のスタートは歌丸祭りでいきましょう!

キリッとお座りするハチワレ猫歌丸と羽子板

コロナに負けない!と意気込む歌丸


実家へ帰る31日の朝のことでした。トイレへ向かった歌丸の様子がなんだかおかしいのです。シッコをする体勢に入るのですが、しっくりこないらしく諦めてしまいます。
これは膀胱炎の症状ではないか!朝一で病院へ駆け込みました。
数ヶ月前の検査の後、1日2回のシッコも習慣になったのにどうしてだろう。

先生の診断は尿に細菌がいるわけでは無いので、考えられるのはストレス性の膀胱炎だろうとの事でした。年末の大掃除で頻繁に掃除機を使ったり、バタバタしていたのが原因なのでしょうか。申し訳ない!歌丸!

不機嫌なハチワレ猫歌丸

不機嫌な歌丸


先生にお薬をもらい安心して実家へ帰りました。歌丸はあっという間に我が物顔で闊歩し、みんなに愛想を振りまき終始ご機嫌モードだったのでホッとしました。

お薬は液体で口に流し込むタイプでした。スポイトを使うのですが、感覚がつかめない私は思いっきり注入してしまい口から勢いよく溢れ出しました。顔はお薬まみれで大惨事です。結果歌丸は逃げ回り、お薬を飲む事がストレスになっています。これでは本末転倒じゃないか!

なんとかお薬を飲ませましたがシッコをする気配はありません。

いつもご飯を食べた後にシッコを出すので、ルーティンを守り歌丸はカリカリを異常に食べまくります。

ベロしまい忘れのあざとかわいい猫

ちょいベロ出しのあざとい歌丸


丸1日シッコが出ない場合は急性腎不全になるのでとても危険です。
朝までに出なければ丸1日経ってしまいます。だんだん心配になってきました。

ウエットの方が水分を含んでいるのでシッコ出しにいいのか?カリカリで喉が渇いて水をガブガブ飲むのがいいのか?再度お薬を飲ませるべきか?どうしたらいいの!

ベッドに入っても寝付けず時間が刻々と過ぎた深夜3時頃、ようやく歌丸はシッコをしました。新年早々大騒ぎ!はぁ。疲れた。

日向ぼっこでお昼寝中の猫

お日様が大好きな歌丸


また僕のシッコ話なの?恥ずかしいからやめてよっ!

歌丸の健康を守るのは私の責任!強く心に刻みました。
次回はニューフェイス登場です。それはまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。